宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 5/27 11:50 更新 太陽風は650km/秒の高速風が続いています。太陽は比較的穏やかです。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 現在も速度は650km/秒とかなり高い状態が続いています。 太陽風の変化としては、昨夕、26日18時(世界時26日9時)頃に、 磁場強度が、それまでの10nTから5nTへ下がりました。 速度も同じように720km/秒から650km/秒に少し下がり、 その後一時的に600km/秒を割るくらいまで下がりましたが、 現在は650km/秒と少し戻しています。 磁場強度が一段下がったので、高速風は中盤を迎えていると思われます。 現在の高い速度がしばらく続き、やがて低下に向かうでしょう。 磁気圏も、活動的な状態が続いています。 AE指数のグラフを見ると、 500〜800nTの中規模の変化が頻繁に発生しています。 にぎやかなオーロラの活動も発生していそうです。 そして、高速風の影響を受けて、 放射線帯の高エネルギー電子が大きく増加しています。 今日のグラフでは、GOES15の赤線がちょうど10,000に達しています。 明日は更に上がる可能性もあります。 太陽は、南の1756黒点群でC3.8、C1.7と小規模フレアが発生した程度で、 比較的穏やかです。 東端からは、1757黒点群に続いて、1758群が顔を出しています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 太陽の東側の赤道付近に、コロナホールが大きく広がっています。 ここは、太陽の磁場が外側へ向かって広がっている領域で、 磁力線に沿って速度の高い太陽風が吹き出すため、 コロナ写真では暗く穴のように写って見えます。 このコロナホールの先頭(右端)は、2〜3日で太陽の中心線に達して、 その3日後くらいに高速の太陽風を地球にもたらしそうです。 週末には、この高速風による擾乱が見られるかもしれません。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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