宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 5/29 11:48 更新 太陽風の速度は600km/秒に下がりましたが、高速の状態が続いています。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日の800km/秒からゆっくりと下がって、 今朝くらいに600km/秒に下がり、そこで落ち着いています。 激しくはなくなりましたが、依然高い速度が続いています。 27日周期の図を見ると、 高速の太陽風は24日以来5日にわたって続いています。 磁場強度は3nTとやや弱い値で安定しています。 南北成分は、ACEの図の前半は-2nTと弱い南向きが見られますが、 後半は0nTから北寄りに変わっています。 このため、磁気圏の活動も次第に弱まっていて、 AE指数は、前半は500nTの変化が続いていますが、 後半は変化が見られなくなっています。 高速風は続いていますが、太陽風の磁場が南向きに振れないと、 磁気圏へのエネルギーの流れ込みが弱まってしまうのです。 高速太陽風はピークは越えたようですが、 現在も600km/秒あるため、下がるのももう2〜3日はかかりそうです。 すると、次のコロナホールの変化にそのまま繋がって行くかもしれません。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 太陽の中心部に暗く見えるコロナホールが大きく広がっています。 ここから吹き出している高速の太陽風が 3日後くらいから地球に到来しそうです。 このコロナホールは、27日前の前周期までは小さい状態でした。 27日ごとの4周期分の変化を1枚目の図に掲載します。 左から2枚めの4月5日の写真で小さく見え始めていますが、 前周期の5月2日の3枚目から、今日の4枚目にかけて一気に広がっています。 引き続き太陽風の変動や磁気圏の活動に注目して下さい。 放射線帯の高エネルギー電子は、増加は止まりましたが、 数万レベルに強まった状態が続いています。 今後も太陽風の乱れが続くとすると、 こちらも大きく減少したり、 再び増えたりという変化が見られるかもしれません。 太陽は、目立ったフレアの発生はなく、静かです。 1758群、1759群と東から新しい黒点群が現れていますが、 どちらも小さく、活動は特に見られません。 SDO衛星AIA193による太陽コロナの3ヶ月間の変化。コロナホールの変化に注目して下さい。 (c) SDO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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