宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 5/26 12:07 更新 太陽風の速度が700km/秒台に高まっています。磁気圏の活動も激しくなっています。 担当 篠原 昨夜より、500km/秒だった太陽風の速度は更に上昇を始め、 今朝、26日6時(世界時25日21時)には、 750km/秒とかなり高い速度になりました。 6時間ほど経過した現在も太陽風は700km/秒台を保っています。 22日に発生したCMEの影響とすると少し遅過ぎるように思います。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 太陽の北西(右上)にコロナホールがあるので、 この領域の影響かもしれません。 27日前の前周期はここにコロナホールはなかったので、 太陽風の変化に注目していたのですが、 緯度が高いので影響は小さいのではないかと思っていました。 コロナホールの影響だとすると、 太陽風の速度が700km/秒台まで上がるのはかなり久しぶりです。 太陽風磁場の南北成分は、-5nTくらいの南向きに頻繁に振れています。 速度の高まりも重なって、活発な磁気圏活動が発生しています。 AE指数は、1500nTに達する大きな変動を繰り返しています。 極域ではにぎやかなオーロラの活動が見られたのではないでしょうか。 コロナホールは、左端が太陽の中心線を過ぎたくらいです。 この領域と関係する変化であれば、 高速風は、更に4日くらい続く可能性があります。 現在の太陽風の磁場強度は10nTです。 この値が下がり始めるまでは、 現在の様なかなり高い速度が続くかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在はそれほど高まっていませんが、 今後、大きく上昇する可能性があります。 太陽は、1755、1756黒点群で、 C1〜2の小さなCクラスフレアが発生した程度で、穏やかです。 1756黒点群の活動は弱まっている様です。 また、太陽の東の端から1757黒点群が現われました。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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