宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2013/ 4/14 12:03 更新 太陽風の乱れが到来して、速度は500km/秒に上がっています。現在の磁気圏は静かです。 担当 篠原 今朝、14日7時(世界時13日22時)過ぎに、 太陽風の乱れがACE衛星に到来しました。 速度は、400km/秒から500km/秒にやや下回る程度で、 あまり大きな速度の変化ではありませんでした。 27日前にも同じような規模のフレアが発生して、CMEが噴出しましたが、 前回の太陽風の乱れは、700km/秒の高速風に達しました。 それと比べると、今回の変動の規模はだいぶ小さい様です。 27日周期の図を見ると、太陽風の変動の到来も半日以上遅くなっています。 太陽風の乱れは、1時間ほどかけて地球に達しています。 柿岡の地磁気観測所のデータでは、 14日8時(世界時13日23時)少し前に 地磁気の各成分が急な変化を記録しています。 磁気圏でも、GOES衛星の北向き磁場成分が急な増加をしています。 これらは、太陽風の急な強まりによって 地球の磁気圏が急に圧縮されたことによる変化です。 太陽風では、磁場強度も4nTから12nTに強まっています。 地球への影響度を決める磁場の南北成分は、 北寄りに5nT前後で推移しています。 磁場が北を向いたため磁気圏への影響は小さく、 AE指数は目立った変化をしていません。 今のところ、磁気圏は静穏です。 この後、太陽風磁場の方向が反転して、 北向きから南向きに切り替わる可能性があります。 すると、磁気圏の活動度も高まっていくでしょう。 ただし、現在の太陽風の変動は特に大きい変化ではないので、 磁気圏の乱れも特に激しくなることはないでしょう。 太陽は、南東から1723、1724黒点群が現れています。 C1〜2のフレアは数回発生していますが、 全体的には活動は静かになっている印象です。 茨城県柿岡の地磁気観測所で観測された、太陽風の急な強まりによる磁場変化。 (c) 地磁気観測所 GOES衛星の北向き磁場の強度変化。太陽風の急な強まりによって磁気圏が圧縮された。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |