宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 3/31 10:30 更新 500km/秒台の高速太陽風が続いています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 太陽風は、高速の状態が続いています。 速度としては、昨日の550km/秒が最高速度だったようで、 それ以上特に上がることなく推移して、 現在は520km/秒と少し下がり始めているところです。 磁場強度は、7nTからすぐに5nTを割るくらいに下がり、 現在は、3〜4nTとやや弱めになっています。 このため、高速太陽風の領域は後半に入っていると思われます。 磁場の南北成分は、0nTを挟んで、北に向いたり南に向いたりしています。 強度が下がってきたので、振れ幅は小さくなってしまいましたが、 磁場が南を向いた時に、地球では磁気圏活動の強まりが発生しています。 AE指数のグラフを見ると、小さい時で300nT、 大きいと1000nTの変化が記録されています。 この様な宇宙天気の状況で、ロシアのムルマンスクの福島さんより、 コンスタンチン・レタヴィン氏が31日に撮影した オーロラの写真をいただきました。 まだ寒そうな町並みの上空を、 渦を次々に巻くように輝いているオーロラの姿をご覧ください。 福島さんによると、ムルマンスクでは根雪が溶け始めて、 通りはモフモフした深くて柔らかい雪であふれ、 歩きづらくなっているそうです。 また、除雪車が削り剥がした土混じりの根雪の山が町のあちこちに置かれて、 雪が「瓦礫化」しているそうです。 福島さんは困っている様子ですが、 雪が降ることすら珍しい鹿児島の私には、 想像もできない雪国の春の光景が広がっている様です。 この数日、活気のある磁気圏の状態をグラフで見ているだけでしたので、 オーロラの様子を見せていただけると、すごく現実味を感じます。 白夜の日々が近付いている中の、貴重なオーロラ写真とのことです。 どうもありがとうございました。 SDO衛星AIA193では、コロナホールは西に遠ざかりつつあります。 高速風は、これから次第に速度を下げて、 明日くらいに通常の太陽風に戻るのではないでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子が増加して、 青線のGOES15は10,000のレベルに達しそうです。 太陽は、南東の端(左下)から1711黒点群が顔を出しました。 X線グラフに目立った変化はなく、穏やかな状態が続いています。 31日にロシアのムルマンスクで、コンスタンチン・レタヴィン氏により撮影されたオーロラ。 (c) 福島留美氏、コンスタンチン・レタヴィン氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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