宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 3/28 10:49 更新 500km/秒の高速太陽風が到来しました。オーロラの活動が高まっています。 担当 篠原 昨日の太陽風磁場の強まりは、高速太陽風の前触れでした。 昨日のニュース更新後も、太陽風の磁場強度は10nTに強まった状態が続き、 27日15時(世界時27日6時)頃からゆっくりと速度が上昇を始めて、 深夜、27日23時(世界時27日14時)頃に500km/秒に達しました。 以降、半日ほど、500km/秒前後の高速風が続いています。 27日周期の図では、前周期よりも1日早い到来となりました。 一方、速度の上昇とともに磁場強度は弱まり、 現在は5nTと平均的な状態です。 従って、太陽風速度の上昇は一段落ついて、 地球は高速風領域の中盤に入っていると思われます。 磁場強度が高まった後、 磁場の南北成分は南寄り(マイナス方向)に振れるようになりました。 強度が上がっているため、南に大きく振れるようになり、 -5nTを超える時間帯も見られます。 速度の上昇とも重なって、磁気圏へのエネルギーの流れ込みが大きくなり、 オーロラ活動が強まっています。 AE指数は800〜1000nTの大きな変動が長い時間続いています。 極域ではきれいなオーロラが見られたのではないかと思いますが、 昭和基地の全天カメラは、残念ながら完全に曇っていました。 SDO衛星のAIA193を見ると、 北半球のコロナホール(薄暗く、くねくねと曲がって見える領域)は、 今日の写真で西半球の半分ほどに達したところです。 このため、この領域から吹き出している高速太陽風の本格的な影響は これから地球にやって来る可能性があります。 従って、太陽風の速度は再度上昇したり、 今後4〜5日近く速度の高い状態が続くかもしれません。 今後の変化に注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子は、今日は一段下がっています。 今後増加する可能性があるので、明日以降の変化に注目してください。 前周期も10,000に達する増加が発生しています。 太陽は、特にフレアの活動はなく、穏やかです。 ちょうど真ん中に1706黒点群が発生しています。 太陽の赤道はこの少し上にあり、1706黒点群は南半球側の黒点群です。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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