宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:08)
昨日、C2.8の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/17 --- ---
3/16 13:56 C2.8
13:20 C2.6
3/15 15:00 M1.2

黒点  3/17 (NOAA)
磁場 フレア
1691 7 β ---
1692 1 α M1
1695 1 α ---
1696 10 βγ C2
1697 3 β ---
1698 8 β C3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:56 423 +0.9
-2 h 420 +1.5
-4 h 432 -0.4
-6 h 443 +1.7
-8 h 436 +0.6
-10 h 441 -0.3
-12 h 445 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -14 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 13 1x10^2
3/17 15 2x10^2
3/16 7 6x10^1
3/15 0 3x10^2
3/14 0 3x10^2
3/13 0 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 3/12 12:19 太陽風は低速で、太陽も穏やかです。昭和基地の全天カメラのオーロラをどうぞ。
2013/ 3/13 11:06 STEREO衛星でパンスターズ彗星が見えています。太陽でCクラスのフレアが続いています。
2013/ 3/14 11:12 太陽風は300km/秒とかなり低速です。パンスターズ彗星は地球よりも上へ進んでいます。
2013/ 3/15 12:48 太陽風の速度が少し上がりました。アラスカのオーロラ写真と、パンスターズ彗星の写真をどうぞ。
2013/ 3/16 10:47 M1.1の中規模フレアが発生し、地球方向にCMEの噴出も発生しています。
最新のニュース

2013/ 3/17 10:08 更新
15日のCMEによる太陽風擾乱の到来が近付いています。パンスターズ彗星の様子もどうぞ。

担当 篠原

昨日お知らせした、15日15時(世界時15日6時)のM1.1フレア
に伴って発生したCME(太陽ガスの放出現象)の動画を改めて掲載します。
SOHO衛星LASCO C3による撮影です。

このCMEによる太陽風の乱れは、
3日くらいで地球に到来するのではないかと書きましたが、
NOAAなどの予報では2日程度で地球に達する可能性があるそうです。
すると、今日の午後にでも到来する可能性があります。

地球への到来が早いということは、
それだけ太陽風の乱れも激しいということになるので、
より一層注意が必要になります。
太陽風中の磁場が強まって、大きく南向きに振れると、
速度の高まりと重なって、
激しい磁気圏擾乱をもたらす可能性があります。
今後のACE衛星の太陽風データに注目してください。


太陽では、南西(右下)の1698黒点群で
C2程度のフレアが4回発生しています。
太陽面には黒点も目立っていて、
この後もC、Mクラスのフレアが発生するかもしれません。


太陽風は、速度が450km/秒から430km/秒に少し下がり、
磁場強度も6nTから5nTに少し下がっています。
どちらも値としては平均的な状態です。

太陽風磁場の南北成分は、昨日のニュースの後に南寄りになって、
-5nT近い南向きに頻繁に振れ続けました。
そのため、磁気圏のオーロラ活動が高まり、
AE指数で500nT前後の変化が半日程度発生しています。

太陽風は、この後、CMEによる乱れが到来すると考えられます。
磁気圏活動の高まりとともに、注目してください。


GOES衛星の観測によると、M1.1フレアに関係して、
太陽放射線(非常に高速の陽子の流れ)が10程度に増加しています。
特に大きな変化ではありませんが、
この程度に高まるのは3ヶ月ぶりです。



パンスターズ彗星は、
STEREO Behind衛星HI1カメラの画面を縦に通り過ぎて、
見えるのは尾だけになってしまいました。
この動きは、地球から見ると北の方向に向かっていることになり、
夕暮れの西の空で彗星を探すと、
次第に北にずれて見えることになります。



15日のM1.1中規模フレアに伴って発生したCMEの様子。地球方向に噴出しています。
(c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


STEREO Behind衛星のHI1カメラを通過するパンスターズ彗星と地球(右の明るい星)。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。