宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 2/ 8 12:42 更新 太陽風の磁場強度が高まっています。ニュージーランドの彗星の写真をご覧ください。 担当 篠原 ニュージーランド南島の米戸さんより、 最近話題になっているパンスターズ彗星とレモン彗星の写真をいただきました。 ニュージーランド南島は気温の変化が激しいそうで、 先週までは気温が30度に達するような暑い夏だったそうですが、 ここに来て最高17度、最低4度という寒さになっているそうです。 この写真も、寒冷前線通過後の寒さの中での撮影だったとのことです。 1枚目は、3月初めにかなり明るくなるのではないかと 予想されているパンスターズ彗星。 2枚目は、日本からはしばらく見ることができないレモン彗星です。 3枚目は広角レンズで地平線から両彗星と天の川、南十字星まで捉えた写真で、 見ていてすごく気持ちの良い写真です。 どちらの彗星も見事な尾をひいています。 パンスターズ彗星は地平線に近いため、白んだ空との撮影になっていますが、 レモン彗星は暗い空の中で、きれいな色を見せてくれています。 こんな空を実際に眺めてみたくなる素晴らしい写真を どうもありがとうございます。 これからニュージーランドなど南半球へ出かける予定の方は、 ぜひ観望に挑戦して下さい。 双眼鏡など持って行くと良さそうですね。 昨日から今日にかけて、 太陽風は速度が340km/秒から370km/秒へ少しだけ上がっています。 磁場強度は、今朝まで8nT前後で推移していましたが、 現在は10nTへもう一段強まっています。 SDO衛星AIA193の太陽写真を見ると、 南半球のコロナホールは西にだいぶ進んでいるので、 影響が及び始めているのかもしれません。 この後の速度の変化に注目してください。 太陽風磁場の南北成分は、南に北にとゆっくりと振れていますが、 磁場強度が高まっているので振れ幅も大きくなっています。 磁気圏へも影響していて、 AE指数は300〜500nTほどの変化が頻繁に発生しています。 太陽風の乱れはこの後も続く可能性が高いので、 引き続き、オーロラの活発な活動が期待できます。 太陽は、1667黒点群でBクラスの小さなフレアが起きている程度で、 全体としては穏やかです。 ニュージーランド南島で米戸実さんにより撮影されたパンスターズ彗星。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島で米戸実さんにより撮影されたレモン彗星。 (c) 米戸 実氏 両彗星を一望した写真。 (c) 米戸 実氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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