宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 1/ 4 09:51 更新 太陽風は300km/秒と低速の風が続いています。太陽の黒点が増えています。 担当 篠原 昨日に続いて、ノルウェー・トロムソのオーロラを紹介します。 今日の動画では、オーロラはトロムソの北の空に低く輝いています。 太陽風が弱まっている時は、 高緯度側の空に光っていることがよくあります。 現在の太陽風は、 速度(ACEの図の黄色線)は300〜320km/秒と低速の状態が続いています。 2nTに弱まっていた磁場強度(白線)は、 今日に入った頃から5nTと平均的な値に高まっています。 ACE衛星のグラフの最後のところで、 磁場の南北成分(赤線)が 北向き(プラス側)から南向き(マイナス側)へ変化しています。 掲載した動画のオーロラは、この辺りの時間帯に見られたものです。 太陽風の磁場は、最後に-4nT近くまで南向きに振れていて、 この辺りでもう一段強いオーロラが発生した可能性もあるのですが、 トロムソの空は曇ってしまいました。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 太陽の中心付近に小さいですが、 コロナホールの暗い領域が見えています。 このコロナホールは、前周期(27日前)の太陽にはありませんでした。 27日周期の図の前周期の太陽風は、 今後も300km/秒台前半の低速の風が続いていますが、 今回は、この小さなコロナホールの影響が多少見られるかもしれません。 3〜4日後の1月7〜8日頃の太陽風の変化に注目してください。 太陽は、新しい黒点があちこちに現われていて、 可視光写真がにぎやかになっています。 中心部に現われた黒点には、1645黒点群と番号が付きました。 また、北西部にひとつと、東端にふたつ、 それぞれ新しい黒点が現われています。 フレアは、1640黒点群で発生したC1.7の小規模フレア程度です。 久しぶりにフレアの活動度が高まるかどうか、 新しい黒点群の様子に注目してください。 ノルウェー・トロムソの全天カメラで撮影された、北の空に低く輝くオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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