宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/12/31 11:09 更新 太陽風の速度が480km/秒に高まりました。太陽は新しい黒点が発生しています。 担当 篠原 早朝に太陽風の速度が480km/秒まで高まり、 やや高速の太陽風になりました。 昨日のニュースで、 太陽風磁場が少し強まっているとお知らせしましたが、 その後、昼過ぎに10nTまで高まりました。 それとともに、速度でも上昇が始まって、 300km/秒の低速風だった太陽風は、 30日22時(世界時30日13時)頃に400km/秒、 早朝の31日4時(世界時30日19時)には、 480km/秒とやや高速のレベルまで達しました。 27日周期の図で、前周期の12月1〜5日にかけて到来していた、 太陽風磁場の強まりと速度の小さい高まりが、回帰した様です。 前周期と比較すると、磁場の強まりの期間は短くなりましたが、 速度の高まりは少し大きくなっています。 太陽風速度の高まりは、既に最高速度に達している様です。 480km/秒に達する頃から、磁場強度は反対に下がり始めて、 既に4nTと平均的な強さに戻っています。 速度も、最新のデータでは450km/秒へ一段低下しています。 27日前も、速度の高まりは短い期間でした。 今回も同様の短い変化になりそうです。 太陽風の磁場が強まった時に、 磁場の南北成分は大きく南向きに振れたりしています。 このため、磁気圏ではオーロラの活動も発生したようで、 AE指数のグラフには、200〜400nTの小規模の変動が 数時間にわたって観測されています。 現在は、南北成分がほぼ0nTで推移しているため、 磁気圏の活動は静かです。 太陽風の高まりは、今日くらいで終わって、 明日には低速の穏やかな風に戻りそうです。 太陽は、目立ったフレアの発生もなく、静かに推移しています。 北東部に1640黒点群が急に発生しています。 今のところフレア活動は特に起きていませんが、 黒点として更に発達するのか注目してください。 この他にも、小さな黒点が所々に現われていて、 太陽はよく見るとややにぎやかです。 2012年も最後の更新になりました。 宇宙天気は、このまま静かに年を越すことになりそうです。 それでは、どうぞよいお年をお迎え下さい。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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