宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/12/21 10:59 更新 太陽風の速度が500km/秒に再び上がっています。オーロラの活動も起きています。 担当 篠原 太陽風の速度は、再び上昇に転じています。 昨日は400km/秒近くまで下がっていましたが、 そこから上昇を始めて、今朝、500km/秒と高速風に達しました。 速度の上昇はここで止まっている様です。 磁場強度は5nT付近で、目立った変化はしていません。 コロナホールも通り過ぎて、太陽風は落ち着くかと思ったのですが、 今回の変化はどのくらいまで続くのでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、+5nTから -5nTにかけて、 正負をまたいで頻繁に切り替わっています。 このため、磁気圏の活動度が高まっていた様です。 AE指数のグラフでは、 300〜600nTの中小規模の変化が連続的に発生しています。 ノルウェーのトロムソでも、 この変化の一部であるオーロラの活動が見えていましたが、 天候がやや悪く、時間帯も良い条件ではありませんでした。 全天カメラの写真を1枚掲載します。 ACEのグラフの後半の磁場変化は、北向きにやや偏っています。 この様子だと、オーロラの活動は小さくなりそうです。 太陽は、特にフレアの活動は見られず、穏やかです。 SOHO衛星LASCO C3では、 東に向って淡いCMEが噴き出していますが、 STEREO Ahead衛星を見ると、太陽の裏側で発生した現象の様です。 (c) 国立極地研究所 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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