宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/12/ 9 10:49 更新 太陽風は300km/秒を割る低速風が続いています。磁気圏も静穏です。 担当 篠原 速度の遅い太陽風が続いています。 ACE衛星の観測によると、早朝、9日4時(世界時8日19時)頃に、 太陽風の速度が270km/秒から300km/秒に上がる小さな変化がありました。 磁場強度も少し高まって、5nTと平均的な強度に戻っています。 27日周期の図を見ると、 太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、 セクター境界を越えたことに関係する変化の様です。 今回は「T:地球から太陽方向」から 「A:太陽から地球方向」に変わっています。 方向の切り替わりそのものに大きな影響はありません。 その後も低速風の状態は変わらず、 現在の速度は280km/秒、磁場強度は3nTです。 磁気圏も静穏で、AE指数はとても小さな変化が所々見えている程度です。 SDO衛星AIA193では、コロナホールは見られず、 今後も穏やかな太陽風が続きそうです。 太陽は、昨日のニュースの頃に見え始めていた北東部の黒点に、 1629黒点群と番号が付けられました。 その右上に、そっくりな形の黒点がもう1セット現われています。 明日には番号が付くでしょう。 この1629黒点群でBクラスの小さなフレアが頻繁に発生しています。 X線のグラフでは、やや落ち着いてしまったような印象もあります。 新しい黒点が現われたこともあり、 この後、どのような活動が見られるでしょうか。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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