宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/11/27 13:26 更新 1620黒点群でCクラスの小さなフレアが続いています。太陽風にCMEによる乱れが来ました。 担当 篠原 1620黒点群は、大きな姿を保っています。 SDO衛星の可視光写真から、この部分を拡大して切り抜いてみました。 これだけでは大きさが分からないので、 試しに、地球の大きさを青丸で書き加えてみます。 (いきなりこういうことをすると、計算を間違ってないか心配ですが) 1620黒点群では、昨日からC1〜2の小さなフレアが多数発生しています。 しかし、黒点として目立つ割りにフレアは小さいものばかりだったのですが、 27日11時(世界時27日2時)にC5.9と少し大きい小規模フレアを起こしました。 また、昨日、26日13時(世界時26日4時)には、 1620黒点群の少し南で、フィラメント噴出が発生しています。 SOHO衛星によると、CMEは小さな噴出が起きている程度の様です。 太陽風は、昨日の昼、26日13時(世界時26日13時)に、 24日に紹介したCMEによると思われる乱れが到来しました。 速度は550km/秒、磁場強度は10nTにそれぞれ強まっています。 磁場強度は強まったのですが、地球への影響度を決める磁場の南北成分は、 ずっと北寄りの状態が続き、磁気圏の活動は特に高まりませんでした。 AE指数のグラフは、ほとんど変化していません。 現在の太陽風は、速度は450km/秒とやや高速ですが、 磁場強度は5nTと平均的なレベルに下がり、 太陽風の乱れは終わりつつある様です。 磁場の南北成分は、現在も0nT付近からやや北を向いています。 SDO衛星AIA193を見ると、 太陽の中心にぽっかりとコロナホールが見えています。 現在、ここから速度の高い太陽風が地球に向かって吹き出しています。 3日後の、11月30日くらいに速度の高い太陽風が到来するかもしれません。 コロナホールは、27日前の前周期よりも姿がはっきりして、 位置も赤道付近に移動しています。 今回は、より目立った影響を地球にもたらすかもしれません。 (c) SDO (NASA) SDO衛星AIA193カメラによる、1620黒点群付近で発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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