宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:47)
今日、C2.5の小規模フレアが発生しました。
また、M3.5の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/24 04:27 C2.5
11/23 --- ---
11/22 06:12 C2.5
00:19 M3.5

黒点 11/24 (NOAA)
磁場 フレア
1616 4 β ---
1618 37 βγδ M4
1619 2 α ---
1620 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:36 410 -5.8
-2 h 402 -4.8
-4 h 345 -5.7
-6 h 314 -3.4
-8 h 318 -2.0
-10 h 310 -1.5
-12 h 325 -1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -15 -/ -
-2 h -6 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -2 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -8 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^3
11/24 0.3 4x10^3
11/23 0.4 3x10^3
11/22 0.3 3x10^3
11/21 0.5 2x10^3
11/20 0.4 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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太陽風 7日 (ACE)
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Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/11/19 09:10 太陽南東でプロミネンスの噴出が起きました。太陽風は平均的な状態です。
2012/11/20 09:39 太陽風は平均的な状態です。磁場が南寄りのため、小規模のオーロラ活動が起きています。
2012/11/21 13:06 太陽風磁場が南向きにやや強まり、活発なオーロラを起こしています。
2012/11/22 11:24 1618黒点群でM3.5のフレアが発生しました。黒点の規模も拡大しています。
2012/11/23 11:15 太陽の活動は静かになりました。太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。
最新のニュース

2012/11/24 10:47 更新
大規模なフィラメント噴出が発生しています。CMEによる太陽風の乱れが到来しました。

担当 篠原

太陽の南側でフィラメントの噴出が発生しています。
SDO衛星AIA304の動画を見て下さい。
太陽を東西に大きくまたがっている黒い帯(ダーク・フィラメント)が、
ゆっくりと太陽から持ち上がり、やがて噴き出して行きます。
非常に雄大な現象です。

噴き出したコロナのガスは、
CMEとなって太陽から飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C3の動画でその様子を見ることができますが、
直前に別のCMEが太陽の東端の向こう側で発生したため、
2つの現象が重なって見にくくなっています。
最初に左方向にCMEの白いガスが噴き出して、
すぐ後に左下を中心に広がっていく別のCMEが見えます。
こちらが、上記のフィラメント噴出によるCMEです。

CMEのガスは、南寄りを中心に噴き出していますが、
地球方向にもある程度向かっているでしょう。
そうすると、太陽風の乱れは26日の夜か27日くらいに
地球に達すると思います。



太陽風は、300km/秒台前半の低速の風が続いていましたが、
今朝、24日6時(世界時24日21時)に、小規模の乱れが到来しました。
プラズマの密度が2個/cm^3から20個/cm^3に急に増え、
速度は400km/秒、磁場強度も15nTにそれぞれ強まっています。

昨日のニュースでも紹介しました、
20日に発生したCMEによる乱れだと思われます。

注目の太陽風磁場の南北成分は、
振れ幅は-5nT程度と大きくはありませんが、
南向きに偏って振れています。

このため、磁気圏にエネルギーが流れ込んでいて、
AE指数は800nT程度の中規模の変動を記録しています。

太陽風磁場がこのまま南寄りに振れ続ければ、
この後、カナダやアラスカのライブカメラで
きれいなオーロラを見ることができるでしょう。

太陽風は、21日のCMEによる乱れも地球に向かっていると考えられます。
明日くらいにもう一度、今回の様な変化が到来しそうです。
今週末は、ACEの太陽風データや
各地のライブカメラの映像に注目してください。




SDO衛星AIA304による、太陽の南で発生したフィラメントの噴出。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SOHO衛星LASCO C3による、CMEの噴出。少し遅れて、右下寄りに噴き出しているのが上の現象によるCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。