宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/11/12 12:32 更新 太陽風は300km/秒と低速ですが、明日くらいから乱れが到来しそうです。 担当 篠原 太陽は、昨日昼のM1.0以降、 Cクラスに達するフレアはC1.6、C1.2と2回発生しただけですが、 X線のグラフには、小さな変化がたくさん発生しています。 黒点群もあちこちに目立っていて、 今後もCクラスやMクラスのフレアが発生する可能性があります。 昨日のニュースで紹介しましたが、 昨日の朝に太陽の南西部で発生したプロミネンスの噴出によるCMEの様子を、 SOHO衛星LASCO C3の動画で紹介します。 前後の写真が欠けていて、噴出の一部しか見られませんが、 プロミネンスの構造によると思われる、 ガスの白い筋が細かく見えています。 この様子では、このCMEによる地球への影響はなさそうです。 そして、9日頃から続いているCMEの噴出を、 STEREO Ahead衛星COR2の動画でご覧ください。 9日、10日、11日と、左に向かって次々にコロナのガスが噴き出しています。 1つめ(9日)は、10日の記事 2つめ(10日)と3つ目(11日)は、昨日の記事で紹介しています。 (3つめは、前のSOHO衛星の写真と同じCMEです) 1つめと2つめのCMEの影響が、 明日、明後日くらいに地球へ到来する可能性があります。 今夜以降の太陽風のデータに注目してください。 また、一昨日のニュースで紹介しましたが、 小さなコロナホールの影響も、明日、13日頃から始まりそうです。 2つの変化が重なって、太陽風は複雑な変化をするかもしれません。 現在の太陽風は、300km/秒と遅い風が続いています。 今日の未明、12日2時(世界時11日17時)に、 速度が280km/秒から320km/秒に一段上がる変化が見られたのですが、 変化の幅は小さく、その後、速度はまた下がっています。 磁気圏も概ね静穏で、 AE指数は、小さな変化が見られる程度です。 太陽フレアに、太陽風の乱れと、 今週は活発な動きが見られるかもしれません。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 9日から続いているCMEの発生。STEREO Ahead衛星COR2による。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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