宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/11/ 7 11:25 更新 太陽風の速度と磁場強度が少し高まっています。太陽は東端で小さなフレアが起きています。 担当 篠原 太陽風は、昨日以降も300km/秒の低速の風が続いていましたが、 今朝、7日8時(世界時6日23時)頃から上昇を始め、 380km/秒と平均的な速度まで上がっています。 また、磁場強度も上昇を始め、 それまでの5nTから最大15nTに達したあと、 現在は10nTに強まった状態です。 太陽風のデータを見ると、磁場の大まかな方向が 「A(太陽から地球方向)」から「T(地球から太陽方向)」に切り替わる、 セクター境界が来ている様です。 今回の太陽風の変化は、この切り替わりに伴って発生した変化かもしれません。 一方、11月3日と4日に太陽で弱いCMEが発生していました。 この影響が3〜4日を経て、地球に到達したのかもしれません。 太陽風の磁場強度が強まって、南北成分が大きく南に振れる変化をしています。 最後のデータは0nTに戻っていますが、今後も南向きに強く振れる可能性があり、 その場合、オーロラの活動が高まる可能性があります。 太陽風磁場の様子と見比べながら、 この後のアラスカのライブカメラに注目してみてください。 掲載しているAE指数のグラフには、500nTに達する変化が記録されていますが、 これは、太陽風の高まりがやって来る前の変化です。 今後のAE指数に変化が発生するでしょうか。 太陽風の速度は、もうしばらく上昇するかもしれません。 しかし、これから大きく高まることはないと思います。 明日か明後日には、再び低速の穏やかな風に戻っているかもしれません。 太陽は、昨日のC2.3に続いて、東端でBクラスの小さな活動が続いています。 南東の端から1509黒点群が姿を現しましたが、 この後、北東側からも活動的な領域が現われそうです。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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