宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/11/11 15:04 更新 太陽でMフレアやプロミネンスの噴出が発生し、にぎやかです。太陽風はとても遅い状態です。 担当 篠原 太陽の活動がにぎわってきました。 昨日の昼、10日14時(世界時10日5時)に、太陽の中央部の南寄りにある、 1508黒点群(掲載の写真では黒点は見えなくなっています)で、 C2.0の小規模フレアが発生しました。 Twitterで飛騨天文台の上野先生より このイベントを紹介していただきました。 ありがとうございます。 SMARTによる写真も掲載されているので、ぜひご覧ください。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 STEREO Ahead衛星COR2カメラの写真を掲載します。 地球のある左方向にガスが噴き出しています。 噴出は南に寄っていますが、地球へも影響はやって来るでしょうか。 地球まで3日程度と考えると、到来は13日頃になりそうです。 また、今日に入った頃から、 太陽の西端と東端で小さなフレアが続くようになり、 今日の昼、11日11時(世界時11日2時)に、 東の端でM1.0の中規模フレアが発生しました。 可視光写真を見ると、 太陽の東端からは南北それぞれに新しい黒点が現われています。 これらの領域が今後どのような活動を起こすのか、 しばらく注目して下さい。 更に、太陽の南西の端で、プロミネンスの噴出が発生しています。 SDO衛星AIA304と、国立天文台の野辺山電波ヘリオグラフによる 動画をご覧ください。 巨大なプロミネンスがゆったりと持ち上がっていく様子がとても印象的です。 この噴出によるCMEをSTEREO Ahead衛星COR2カメラの写真で紹介します。 太陽の端から噴き出しているので、地球への影響はなさそうですが、 まだ発生直後なので、他のデータを見たいところです。 太陽風は、速度が更に下がって、 280km/秒とかなり遅い風になっています。 磁場強度も2nT前後と弱い状態です。 磁気圏も静穏で、AE指数は小さな変化が見られる程度です。 明日くらいまでは、このまま穏やかな太陽風が続き、 その後、CMEやコロナホールの影響で太陽風の乱れが到来しそうです。 オーロラの活動も強まる可能性があるので、 今後の変化に注目してください。 今日は、太陽のあちこちで目立つ現象が発生して、 写真の整理に大慌てでした。 更新がすっかり遅くなり、すみませんでした。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星より、上のフレアに伴って発生したCME。地球は写真の左方向にある。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) GOES-14のX線カメラによる、太陽の東西で発生するフレア。 (c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽の南西で発生したプロミネンスの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 野辺山電波ヘリオグラフによる、プロミネンスの噴出の様子。 (c) 国立天文台野辺山太陽電波観測所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星より、上のプロミネンスの噴出によって発生したCME。地球は写真の左方向にある。 (c) STEREO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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