宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/11/ 9 12:10 更新 太陽でフレア、CMEの発生が続いています。太陽風は平均的な速度に戻りました。 担当 篠原 太陽の活動が少し高まっています。 昨日のニュース更新の直後、8日11時(世界時8日2時)に、 太陽の北東の端でM1.7の中規模フレアが発生しました。 発生地点は、顔を見せたばかりの1611黒点群です。 そして、今朝、9日9時(世界時9日0時)には、 今度は太陽の南東端でC1.0のフレアが発生しています。 どちらもCMEを伴っていて、今朝のフレアについて、 GOES衛星のX線カメラとSOHO衛星のコロナグラフによる動画を掲載します。 地球からは横方向に噴出しているため影響はないでしょう。 しかし、これらの領域は、これから次第に太陽の中心に近づくため、 今後のフレア、CMEについては、地球への影響も及びやすくなります。 また、SOHO衛星LASCO C3では、 コロナのガスが太陽全体を包むように広がる、 フルハロー型のCMEも観測されています。 これは、太陽の向こう側の現象で、 太陽を右横から見ているSTERO Ahead衛星の写真とともに動画を作成しました。 こちらは、地球への影響はありません。 東から新しい活動領域がやって来たこともあり、 今後の太陽の様子に注目して下さい。 太陽風は、ゆっくりと速度が低下しています。 現在はすでに400km/秒まで下がっていて、 太陽風は普通の速度に戻っています。 磁場強度も、3〜4nTとやや弱めの状態です。 太陽風の強まりは1日で終わってしまいました。 磁気圏の活動も穏やかで、AE指数はほとんど変化していません。 太陽の南東端で発生したフレア(GOES衛星X線カメラ)とCME(SOHO衛星LASCO C2)の様子。 (c) NOAA/SWPC 、SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の裏側で発生したフルハロー型のCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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