宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/11/ 4 10:19 更新 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。1日のムルマンスクのオーロラ写真をどうぞ。 担当 篠原 ロシア・ムルマンスクの福島さんより、 1日の夜に撮影されたオーロラの写真が届きました (撮影、ムルマンスクの写真家ラーク氏)。 CMEによる擾乱がやって来て、太陽風の磁場が大きく南を向き続けた夜です。 この日、昼間のムルマンスクは比較的暖かかったそうですが、 夜になって急激に冷え込み、20〜30m先も見えないような濃霧になったそうです。 その濃い霧を逃れて、ラークさんが撮影に成功した写真だそうです。 写真の下半分を覆う白いガスは、街を覆った濃霧なのでしょう。 月光に照らされて、輝いています。 上空を漂うオーロラの緑色の光と組み合わさって、とても幻想的な雰囲気です。 また、手前の薄く雪を被った地面が、北極圏の寒さを感じさせてくれます。 気象条件が組み合わさると、こんな素敵な写真ができ上がるのですね。 その代わり、撮影のご苦労もたいへんなことだと思います。 美しい光景を、どうもありがとうございます。 太陽風は、4日23時(世界時4日14時)に、 速度が300km/秒から340km/秒へ上昇しています。 変化としては小さく、高まった後も太陽風は低速の状態です。 この変化とともに磁場強度も5nTヘ高まっていますが、 こちらも平均的な強度に戻ったくらいの変化です。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 南半球側の丸いコロナホールが、西にだいぶ移動しています。 今回の太陽風の変化はこのコロナホールに関係しているのかもしれません。 あるいは、これから別の速度の高まりがやって来るのかもしれません。 その場合も、変化としては小規模だと思いますが、 もうしばらく太陽風の様子に注目してください。 磁気圏も静穏な状態が続いています。 AE指数には300nTほどの小さな変化が発生していますが、 これは、速度が高まった頃に、 太陽風の磁場が-4nTと南向きに振れた事によるものです。 その後は、落ち着いた状態になっています。 太陽の活動も静かです。 目立ったフレアの発生はなく、黒点もだいぶ寂しくなっています。 SOHO衛星LASCO C3によると、 太陽の右側全体に広がるCMEが発生しています。 STEREO Ahead衛星のデータによると、 太陽の裏側で発生した現象です。 地球への影響はありません。 ムルマンスクの濃霧を逃れて捉えたオーロラ。福島さんより。撮影はラーク氏。 (c) 福島氏、ラーク氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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