宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/11/ 1 10:12 更新 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。今のところ磁気圏への影響は小さいです。 担当 篠原 10月31日23時半(世界時31日14時半)に、 太陽風の急な変化が到来しました。 速度は、300km/秒から350km/秒へ、 磁場強度は、5nTから10nTヘ、プラズマ密度は、4個/cm^3から20個/cm^3へ それぞれ上昇しています。 また、磁場強度は先ほどからもう一段強まって、15nTに高まっています。 速度の変化は小幅で、上昇した後も低速風の状態ですが、 磁場強度はなかなか強まっています。 変動の原因は、27日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)だと思われます。 その時の様子を、SDO衛星、STEREO Ahead衛星、SOHO衛星の画像で紹介します。 はっきりとは見えないのですが、 太陽の中央から少し北西の部分でフィラメントの噴出が発生して(SDO衛星)、 CMEの噴出になっている様です。 STEREO Ahead衛星は、太陽を右から見ているので、 地球は写真の左方向にあります。 そちらに向かって、ガスが噴き上がっています。 そして、SOHO衛星では、ガスが淡くて見にくいですが、 太陽全体を包むように広がるハロー型のCMEになっています。 このCMEが、4日かけて地球に到来したようです。 今日いっぱいくらいかかって、乱れが通り過ぎて行くのではないでしょうか。 地球への影響度を決める、太陽風磁場の南北成分は、 比較的北寄りに推移しています。 特に、10nT程度まで大きく振れるときは北側を向いています。 このため、今のところ地球への影響は小さく、 AE指数のグラフは小さな変化が見られる程度です。 今後、磁場の方向が北寄りから南寄りに切り替わって、 大きく南に振れるようになると、 オーロラの活動が急に強まる可能性があります。 その場合は、ライブカメラにも注目してください。 現在の擾乱が通過した後は、太陽風は再び穏やかな低速風に戻るでしょう。 太陽は、西の端の方で、C1のフレアが2回発生した程度で、 穏やかです。 黒点の見え方も、だいぶ寂しくなっています。 SDO衛星AIA193の写真の中央には、 小さなコロナホールが見えています。 3〜4日後の、11月4、5日くらいに影響がやって来る可能性があります。 (c) SDO (NASA)、STEREO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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