宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 9/22 14:41 更新 太陽の裏側でCMEが発生しています。太陽風はやや高速ですが、磁気圏は概ね穏やかです。 担当 篠原 太陽のフレア活動は穏やかです。 昨夜に、太陽の中心付近の、 黒点は見えませんが、SDO衛星AIA193の写真で明るく見えている領域で、 B8.7の小さなフレアが発生した程度です。 1575群、1576群はどちらも特に活動は見られません。 一方、SOHO衛星のLASCO C3カメラでは、 1日ほどの間に、2つのきれいなCME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。 1つめは、太陽全体を包むように、美しいガスの白い輪が広がって行きます。 2つめは、太陽の北半分を中心に、 ガスのかたまりが吹き飛んで行くような見え方です。 STEREO衛星のデータを調べると、どちらも太陽の裏側の現象です。 向こう側に活発に活動している領域がある様です。 どちらのCMEも、地球への影響はありません。 太陽風の速度は、昨夜から再び上昇して、550km/秒の高速風になりました。 しかし、半日くらいしか持たずに500km/秒台を割り、 現在は470km/秒とやや高速の風です。 磁場強度には目立った変化はなく、 一旦、5nTと平均的な強さに戻ったくらいです。 現在は、3nTと弱まっています。 磁場の南北成分は、0nT付近から比較的北寄りに推移しています。 このため、磁気圏への影響は小さく、 AE指数は小規模の変化が2回記録されている程度です。 太陽風の変化はこれで終わりなのか、もう少し続くのか、 27日周期の図を参考にすると、 もうしばらく推移を見る必要がありそうです。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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