宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/ 9/17 11:32 更新 太陽は静かです。太陽風も、400km/秒台前半と穏やかです。 担当 篠原 太陽の活動は穏やかになっています。 北東の端からは1573黒点群が現れましたが、 掲載の写真では白斑が見える程度で、小さな黒点があるだけです。 特にフレアも起こしていません。 一方、中央の南半球側に1574黒点群が出現しました。 小さな黒点ですが、磁場の分布を見ると、 通常の南半球の極性とは反対を向いていました。 1枚目の図を見て下さい。 上半分は可視光の写真、下半分は磁場分布の写真です(どちらもSDO衛星)。 下の写真の白い部分は磁石のN極、黒い部分はS極が広がっています。 太陽の黒点では、磁場のN極とS極が東西(横方向)に並んで現れることが多く、 その並び方は、北半球と南半球で逆になり、 約11年の太陽活動周期期間中はだいたい決まっています。 現在の第24周期では、南半球の磁場極性は、右にN極[白]、左にS極[黒]です。 1569黒点群、1571黒点群は、どちらもこの順番です。 しかし、新しい1574黒点群は反対で、右にS極[黒]、左にN極[白]となっています。 時々見られる事の様ですが、興味深いので紹介しました。 太陽風は、速度が380km/秒から440km/秒へやや上がっています。 磁場強度は、5nTとほとんど変わらないのですが、 27日周期の図を見ると、セクターの境界がやって来たようで、 「T」(太陽風の磁場の大まかな方向が地球から太陽方向)から、 「A」(太陽から地球方向)に切り替わっています。 今回の切り替わりでは、速度や磁場の状態に特に変化はありませんでした。 コロナホールの影響も今のところ特に見られません。 すると、この後の注目はCMEの影響がやって来るかどうかです。 時間がかかっているので、速度の変化は小さく、 磁場の強まりが発生するかどうかでしょう。 磁気圏の活動は基本的に静穏です。 太陽風磁場が南向きに-5nTくらいに振れた時間帯に、 一時的にAE指数が増加している程度です。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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