宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 9/14 12:19 更新 太陽風は平均的な速度です。太陽でフィラメント噴出が発生しています。 担当 篠原 10日のニュースで、昭和基地から送られてきたオーロラの写真を紹介しましたが、 その写真と同じ日に、北半球のフィンランドで撮影されたオーロラ写真を、 谷口直樹さんよりお送り頂きました。 2枚掲載しますが、1枚目は9月3日にフィンランドのサーリセルカで、 2枚目は9月7日にフィンランドのイナリで撮影されたそうです。 9月上旬ということで、秋分に近くなり、 南半球と北半球の両方でオーロラが楽しめる季節です。 この写真では、地上の景色がまだ雪景色ではなく、 北半球のオーロラシーズンの始まりを感じさせてくれます。 雰囲気の素敵な写真を、どうもありがとうございました。 現在の太陽風は、350km/秒から420km/秒へ速度が再び上がっています。 磁場強度も7nTとやや強まった状態が続いています。 この太陽風の変化は、もうしばらく続くかもしれません。 磁場は強まっていますが、南北成分は概ね北向きに推移しています。 このため、磁気圏への影響は小さく、 AE指数のグラフはほとんど変化していません。 一方、27日周期の図によると、今日か明日くらいに、 太陽風磁場のセクター境界がやって来そうです。 その後、磁場の南北成分の傾向が南寄りに変わるかもしれません。 すると、磁気圏の活動も強まると予想できるので注目してください。 太陽では、南東の1569黒点群でC1のフレアが3回ほど発生しています。 フレアの規模は小さいですが、 黒点群として活動度が少し上がっているのかもしれません。 また、SDO衛星AIA304によると、太陽の中心から北西寄りの場所で、 13日16時(世界時13日7時)にフィラメントの噴出が発生しています。 ちょうど噴き始めのところで写真が欠けていたため、 いきなり飛び上がるような動画になってしまいました。 CME(太陽ガスの放出現象)も発生していて、 地球方向に影響がやって来る可能性があります。 到来まで3〜4日と考えると、16日から17日頃と予想できます。 フレアによるものではないので、速度はあまり高くないと思いますが、 強い磁場を運んできて、大きく南向きに振れると、 活発な磁気圏活動が発生します。 (c) 谷口直樹氏 谷口直樹さんにより、フィンランド、イナリ村にて9月7日に撮影されたオーロラ。 (c) 谷口直樹氏 SDO衛星AIA304による、フィラメント噴出の様子。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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