宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2012/ 9/10 15:14 更新 太陽風は低速です。昭和基地からのオーロラ写真をご覧下さい。 担当 篠原 一昨日(9月8日)の記事で、昭和基地の全天カメラのオーロラを紹介したところ、 第53次日本南極地域観測隊として昭和基地で越冬中の竹之下聖一さんより、 南極で撮影されたばかりの素晴らしい写真が届きましたので、ご紹介します。 1枚目は、一昨日の記事の写真と同じ時間帯に撮影されたオーロラです。 オーロラが空を覆い尽くすように輝き、迫力いっぱいです。 全天カメラでは得られない臨場感です。 2枚目は、9月4日の記事で紹介した、現地の9月3日のオーロラです。 この時は、記事でも赤みがかったオーロラを紹介していましたが、 現地では基地の背後にこのように赤いオーロラが輝いていたのです。 この時、雪面まで赤く染まっています。 緑と赤のコントラストが印象的な2枚です。 本当にありがとうございました。 現在の太陽風は、速度は350km/秒と低速の風になり安定しています。 磁場強度も、4nTとやや弱めの値です。 磁気圏は静穏だと思われますが、 AE指数はデータエラーが含まれている様で、 幅の広い不正確なグラフになっています。 太陽風は、この後も穏やかな風が続きそうです。 ただし、SDO衛星AIA193に見えている小さなコロナホールの影響が、 明日以降に多少やって来るかもしれません。 太陽は、西にだいぶ傾いた1564黒点群で、 今朝、10日7時(世界時9日22時)に、M1.2の中規模フレアが発生しています。 昨日も同じ様な時間帯にM1.4のフレアが起きていて、 GOES衛星のX線グラフには、似た様な山が8日、9日と続いています。 フレアの発生は、全体としては落ち着いて来ている印象です。 今日はリマに戻ってきました。 300kmほどですが南に下ると(高緯度側なのですが)、 昼は晴天で日差しが強いため、暑いくらいだったのですが、 夜のリマに戻ると、室内でも厚着をしないと寒く感じるほどに冷えています。 いよいよ、明日の夜に日本へ発ちます。 天気予報を見ると、鹿児島はまだまだ30度ですね・・・ 南極の昭和基地で、9月7〜8日に撮影されたオーロラ。 (c) 竹之下聖一氏 南極の昭和基地で、9月3日に撮影された赤いオーロラ。 (c) 竹之下聖一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |