宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 8/14 12:25 更新 太陽風の速度がやや高速になっています。太陽ではCMEの噴出が発生しています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりと上昇し、 現在、480km/秒とやや高速の状態になっています。 一方、磁場強度は10nTから5nTヘゆっくりと下がっています。 地球は、弱い高速風領域に入っている様です。 磁場強度は5nTとまだ弱まってはいないため、 太陽風の速度はもう少し上昇するかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、0nTからプラス側(北向き)に振れています。 地球への影響は小さくなる振れ方ですが、 AE指数を見ると、500nTを超える大きさの変化が発生しています。 ただし、グラフ全体を見ると、一定の太さがずっと続いていて、 どこかにデータのエラーが含まれている様です。 指数全体の変化は少し小さめに見たほうが良さそうです。 太陽は、中央北寄りの1543黒点群で、 C1.0、C2.8、C3.5と小規模フレアの発生が続きました。 また、西の端(右端)でC1.4のフレアが発生しています。 このうち、西のC1.4と、1543群のC2.8に関係して、 太陽コロナの噴き上がりがSDO衛星AIA304によって撮影されています。 今日の1枚目の動画をご覧下さい。 西に向かっては明るいガスが(背景が暗いので)、 太陽の中央から北寄りに向かって暗いガスが(背景が明るいので) 噴き出すように写っています。 見え方は全然違いますが、どちらも素晴らしい光景です。 SOHO衛星LASCO C2、C3では、 CME(太陽ガスの放出現象)の広がる様子が観測されています。 2つめのCMEは、北向きに広く広がっているため、 淡くかなり見にくいです。 この様子では、地球方向にも向かっている可能性があります。 その場合、4日後の17日か18日くらいに太陽風の弱い乱れが到来しそうです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) SOHO衛星LASCO C2、C3による、西向と北側に広がるCMEの噴出。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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