宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:44)
今日、M3.8の中規模フレアが発生しました。
また、M5.6の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐が発達しています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 3 13:13 C2.4
12:35 C9.9
11:37 C2.7
09:43 C2.6
08:48 M2.0
08:16 C6.5
07:04 C3.5
04:47 M3.8
04:28 C2.5
03:38 C7.4
03:02 C4.5
02:42 C3.7
01:26 C2.0
7/ 2 19:33 M5.6
17:41 C2.4
16:03 C2.1
13:46 C3.5
09:26 M1.1
04:11 M2.9
03:07 C2.7
7/ 1 23:51 C8.2
15:56 C5.4
03:24 M1.6

黒点  7/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
1512 2 β ---
1513 21 βγ M3
1514 3 α C3
1515 58 βγ M6
1516 5 β ---
1517 16 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:37 587 -0.1
-2 h 598 -0.1
-4 h 620 +0.2
-6 h 623 +0.2
-8 h 629 -0.9
-10 h 631 -1.0
-12 h 620 -2.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -80 -/ -
-2 h -60 -/ -
-4 h -71 -/ -
-6 h -80 -/ -
-8 h -89 -/ -
-10 h -95 -/ -
-12 h -116 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 6x10^3
7/ 3 0.5 2x10^4
7/ 2 0.5 1x10^4
7/ 1 0.3 2x10^3
6/30 0.4 1x10^3
6/29 0.4 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 6/28 09:14 Cクラスのフレアが増えています。太陽風は500km/秒と高速になっています。
2012/ 6/29 11:54 M2.4の中規模フレアが発生しました。コロナホールが太陽の中心に達し、高速風が近づいています。
2012/ 6/30 11:24 太陽でM2.2の中規模フレアが発生しました。太陽風の変化も近づいている様です。
2012/ 7/ 1 11:24 Mクラスのフレアが2回発生しています。650km/秒の高速太陽風がやって来ました。
2012/ 7/ 2 11:26 Mクラスのフレアが発生して、太陽の活動は続いています。太陽風も650km/秒と高速です。
最新のニュース

2012/ 7/ 3 13:44 更新
太陽の1515黒点群が活発になり、Mクラスのフレアを3回起こしています。

担当 篠原

大きくなっていた1515黒点群が活発なフレア活動を起こしています。
昨日の夜、2日20時(世界時2日11時)に起きたM5.6と大きめの中規模フレアを始まりに、
今朝、3日5時(世界時2日20時)にM3.8、
続いて3日9時(世界時3日0時)にM2.0とMクラスのフレアを3回。
その他にも多数のCクラスフレアを起こしています。
フレアは、1513群、1514群でも発生していて、X線のグラフは激しく変動しています。

SDO衛星による、1515黒点群の拡大写真を1枚目に掲載します。
また、活発に活動する様子を、SDO衛星のAIA193と304カメラの動画でご覧ください。

動画では、フレアと共にコロナのガスが激しく噴き出して行く様子も見えます。
この噴き出しは、CME(太陽ガスの放出現象)としてSOHO衛星LASCO C3で観測されています。

黒点が南に寄っているため、ガスの噴き出しは南方向に偏っています。
地球方向への噴き出しは弱そうですが、
太陽の中心付近で発生しているので、擾乱がやって来る可能性は高いと思います。
3日後の7月5日午後から6日にかけて、太陽風の変化に注目してください。

黒点群たちは、現在も活発に活動しています。
このニュースの直前にもC9.9とMクラス寸前の大きめのフレアが発生しました。
引き続き太陽の活動に注目してください。


太陽風は、650km/秒からゆっくりと速度が下がって、
現在は600km/秒を割りそうなところです。
磁場強度も、5nTから4nTに若干下がり、高速風は後半に入りつつあるようです。

太陽風磁場の南北成分は、
振れ幅は小さくなってきましたが、南向きに良く振れていて、
この影響で活発な磁気圏のオーロラ活動が発生しています。
AE指数のグラフは、500nTから1000nTに及ぶ中規模の変動が連続的に発生しています。

太陽風の様子から、高速風領域は後半に入った様です。
もう2〜3日は高速状態が続くと思われますが、
今後は、速度が次第に低下して、磁場強度も下がって行き、
磁気圏の活動も規模が小さくなって行くでしょう。

その後、今日のCMEの影響がやって来て、一時的に太陽風の乱れが見られる、
という展開になりそうです。

様々な乱れが重なって、宇宙天気はとても興味深い展開になっています。


放射線帯の高エネルギー電子は、今日も高いレベルを保っています。
こちらは当分の間、高いレベルを保つ可能性があります。




今朝、同じフレア(M3.8)の検出メールが、時間を置いて2度(5時半と8時半に)送信されました。
大きめのフレアだったこともあり、お騒がせしました。
検出ソフトの問題でしたので、今日、修正を行いました。
重複検出はもう起きないと思いますが、しばらく様子を見たいと思います。




SDO衛星の可視光写真による、巨大な1515黒点群の様子。
(c) SDO (NASA)


SDO衛星のAIA193と304カメラによる、太陽のフレア活動の様子。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C3カメラによる、太陽から南寄りに噴き出して行くCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。