宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/ 7/ 1 11:24 更新 Mクラスのフレアが2回発生しています。650km/秒の高速太陽風がやって来ました。 担当 篠原 1513黒点群で、Mクラスの中規模フレアが2回発生しました。 30日22時(世界時30日13時)にM1.0、 7月1日3時半(世界時30日18時半)にM1.6です。 GOES衛星の動画をご覧下さい。 動画開始後に「Faster」ボタンを2回くらい押すと、見やすい速度になります。 X線のグラフでは、2つのMフレアはどちらも短時間の変化で (M1.0のフレアは、グラフの問題でMのレベルまで線が上がっていません)、 CME(太陽ガスの放出現象)は伴っていないと思われます。 現在、NASAのサイトに問題があるのか、 SDO衛星、SOHO衛星ともにページを見ることができません。 仕方ありませんので、太陽の画像については、 NOAA/SWPCのGOES衛星のX線画像を掲載します。 中央から北東(左上)に寄った辺りの明るい領域が1513黒点群です。 1513群の下の1514黒点群でも、C4.4、C2.7などのフレアが発生しています。 太陽では、この後も同程度の活発な活動が見られそうです。 太陽風は、昨日のニュースの後、そのまま速度が上がって、 高速風が始まりました。 30日19時(世界時30日10時)に、600km/秒まで上昇しています。 その後、現在まで650km/秒となかなか高い速度で安定しています。 27日周期の図を参照すると、前周期よりも1日早い到来です。 磁場強度は、昨日いっぱいは10nT前後と強まっていましたが、 今日に入ったくらいから7nTくらいに少し下がっています。 しかし、まだ平均よりは高く、高速風はまだ前半部にあるのでしょう。 太陽風磁場の南北成分は、ACEのグラフの前半で頻繁に南向きに振れています。 -10nTの振れ幅も見られます。 このため、磁気圏の活動も活発化して、 AE指数のグラフでは、1000nTに及ぶ様な大きめの変動が記録されています。 極域では活発なオーロラの活動が見られたのではないかと思います。 グラフの後半は、振れ幅が少し減って、500nT程度に下がっていますが、 これは、太陽風磁場の強度が少し下がってきたこともあって、 南向きへの振れ幅が小さくなって来たためでしょう。 GOES衛星のX線写真を見ると、コロナホールは、太陽の中心を通過中です。 これから4〜5日程度は高速風は続くのではないかと思います。 (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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