宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 6/27 11:19 更新 太陽に黒点が増えてきました。C1の小さなフレアも発生しています。太陽風は低速気味です。 担当 篠原 太陽の東端から1513黒点群(北半球側)と、 もうひとつ新しい黒点群(南半球側)が顔を出しました。 活動の勢いに欠けるとはいっても、さすが太陽活動極大期です。 無黒点寸前まで行きましたが、新しい黒点が次々に姿を現しています。 フレア活動も弱いながら目立ってきました。 1512群でC1.2、1513群でC1.3などの小規模フレアが発生しています。 GOES衛星X線カメラの動画を見ると、小さい活動は頻繁に発生しています。 今後、より大きなフレアが発生するかもしれません。 太陽風は、速度が若干下がり、380km/秒と低速気味になっています。 磁場強度は5nTと平均的な状態です。 27日周期の図の前周期の様に、しばらく穏やかな太陽風が続きそうです。 磁気圏の活動は、太陽風磁場の南向きに反応して、 AE指数で500nTの小規模のオーロラ活動が発生しています。 こちらも基本的には弱い活動に留まるでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 コロナホールが次第に太陽の中心に近づいています。 コロナホールからは、太陽の磁場が外側へ向かって大きく広がっています。 この磁力線に沿って、コロナのプラズマが勢い良く太陽の外側へ向かって吹き出して行きます。 このため、プラズマが薄くなって写真では暗く見えるのです。 一方、吹き出したプラズマは高速の太陽風となって太陽系に向かって広がって行きます。 今回のコロナホールは、明後日くらいに太陽の中心付近に達しそうです。 その時、速度の高い太陽風は太陽から地球に向かって吹き出します。 太陽から地球まではかなり距離があるので、 高速の太陽風は更に3日くらいかけて地球までやって来るのです。 この様に見積もると、5日後の7月2日前後に高速太陽風が到来しそうです。 27日周期の図を参考にすると、もう1日くらい早くやって来るかもしれません。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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