宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 6/22 12:32 更新 太陽に小さな黒点が発生しています。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。 担当 篠原 10ヶ月ぶりの無黒点日を記録するかと注目してましたが、 昨夜、太陽の中央部に小さな黒点が出現しました。 小さな黒点ですが、記念写真としてSDO衛星で撮影された詳細画像を掲載します。 また、SDO衛星の詳細写真では、東端にももうひとつ小さな黒点が見えています。 最終的には、来月初めに黒点数データが発表されるのを待つ必要がありますが、 この様子だと無黒点日には数えられないのではないかと思います。 1504黒点群たちが没してしまい、太陽は静かになっています。 X線のデータではB7.0のフレアが観測されていますが、 これは、西端に没した1504群で発生したものです。 太陽のフレア活動は、しばらく穏やかでしょう。 太陽風も穏やかに推移しています。 現在の速度は400km/秒、磁場強度は6nTと、どちらも平均的です。 磁気圏も静穏で、AE指数の図は全く変化がありません。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 太陽の正面にはコロナホールは特になく、穏やかな太陽風が続くでしょう。 北東の高緯度側にコロナホールの影が見えています。 大きさはありますが、緯度がかなり高いので、 地球への影響は限定的でしょう。 27日周期の図を見ると、前周期の6月4日に高速太陽風が始まっています。 原因となったコロナホールは、太陽の東端の向こう側に近づいています。 この高速風は、約10日後の7月1日前後に回帰する可能性があります。 それまでは静かに推移しそうです。 SDO衛星の可視光写真による、太陽中央部に出現した小さな黒点。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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