宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 6/24 13:45 更新 太陽は無黒点寸前です。向こう側でCMEが噴出しています。太陽風は低速になりました。 担当 篠原 太陽は無黒点にかなり近づいています。 今日の太陽面では、北西部(右上)の1511黒点群は微かに見えているだけです。 SDO衛星の拡大写真を掲載しますが、一昨日の写真よりも小さくなっています。 今日の黒点数データは、来月初めにSIDCから発表されます。 昨年8月以来の無黒点日となるかもしれません。 太陽はこちら側は穏やかですが、 西の向こう側に回った領域でフレアが発生しています。 X線のグラフに大きく山を作っているC2.7の変化です。 向こう側で発生しているので、実際にはこれよりも大きな変動だったのでしょう。 SDO衛星AIA304によると、フィラメントの噴出だったのかもしれません。 大きなプラズマのループが立ち上がるように噴き出しています。 また、太陽の右向こう側に回っている、 STEREO Ahead衛星のEUVI195による動画も掲載します。 SOHO衛星のLASCO C2、C3カメラによると、 なかなか見応えのあるCMEが噴出しています。 ただし、途中の写真が抜けて時間が飛んでいるため、 実際以上に勢いよく噴き出しているように見えています。 この噴出による地球への影響はありません。 太陽風も穏やかな状態が続いています。 速度は400km/秒から360km/秒へ下がって、低速風になっています。 磁場強度は5nTと平均的な強さで安定しています。 昨日紹介したセクターの切り替わりは、 ACEの水色線のグラフの中央付近のデータ飛び、世界時23日15時に発生しました。 27日周期の図によると、1日ほど到来が早まった様です。 今回は磁場の強まりは見られず、静かな到来になりました。 磁気圏の活動は静穏です。 この後も、太陽風、磁気圏ともに静かに推移するでしょう。 (c) SDO (NASA) SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽の北西端で発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星EUVI195による、太陽の西の向こう側で発生した爆発の様子。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO衛星LASCO C2、C3カメラによるCMEの様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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