宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:01)
昨日、C2.5の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/17 --- ---
6/16 23:37 C1.8
09:43 C2.5
03:05 C2.1
6/15 22:07 C3.5
05:46 C4.1

黒点  6/17 (NOAA)
磁場 フレア
1504 18 βγ C4
1505 8 β ---
1506 4 β ---
1507 10 β ---
1508 9 β ---
1509 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:56 436 -1.0
-2 h 474 +8.3
-4 h 518 +30.1
-6 h 516 +15.7
-8 h 426 +8.2
-10 h 410 -3.6
-12 h 403 -3.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 11 -/ -
-2 h 25 -/ -
-4 h 30 -/ -
-6 h 8 -/ -
-8 h 2 -/ -
-10 h 2 -/ -
-12 h -2 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 2.5 8x10^1
6/17 14.9 1x10^3
6/16 1.4 1x10^3
6/15 1.0 1x10^3
6/14 0.3 1x10^3
6/13 0.3 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
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EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
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太陽風 7日 (ACE)
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Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 6/12 12:00 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏活動が強まっています。
2012/ 6/13 15:37 1504黒点群が目立っています。太陽風磁場は弱まり、太陽風はやや低速です。
2012/ 6/14 09:37 M1.2の中規模フレアが発生しました。CMEも発生し、明後日くらいに太陽風の乱れが到来しそうです。
2012/ 6/15 12:14 太陽でM1.9のフレアが発生しました。CMEも発生しています。明日以降、太陽風の乱れが到来しそうです。
2012/ 6/16 12:56 1504黒点群はCクラスのフレアを続けています。今夜以降、CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。
最新のニュース

2012/ 6/17 13:01 更新
太陽風の乱れが到来しました。磁場強度が大きく強まっています。続いて、次の乱れが到来するでしょう。

担当 篠原

昨夜と今朝に、太陽風の乱れがやって来ました。
ひとつめは、昨夜、16日18時(世界時16日9時)に、ACE衛星で変化が観測されました。
太陽風の速度は400km/秒、
磁場強度はおよそ10nTに強まった様です(グラフが見にくくなっています)。
変化としては比較的小規模で、速度は平均レベルに上がった程度、
磁場は通常の2倍に高まったくらいでした。
昨日のニュースでは、13日夜に発生したCMEの到来について書いていましたが、
到来のタイミングと速度の変化から考えて、
この乱れはもう一日くらい早く太陽で発生した変動によるものでしょう。

ふたつめの変化は今朝、17日4時半から7時(世界時16日19時半から22時)にかけて、
3回に分かれてグラフのジャンプが発生しています。
最終的に、速度は500km/秒と高速状態に上がり、
磁場強度は40nTと非常に強まりました。
こちらの乱れが、13日夜のCMEによる変動だと思います。

磁場強度の強まりが大変高く、警戒される変化でしたが、
磁場の南北成分はほぼ北向きに推移したため、
地球の磁気圏への影響は限定的だったようです。

オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、
太陽風の乱れの第一波が来た後に多少乱れましたが(グラフの中頃)、
第二波が来た右端は、むしろ変化が小ぶりになっています。

一方、磁場の強まりによって磁気圏が押しつぶされた様子が記録されています。
静止軌道のGOES衛星の磁場データの北向き成分は(1枚目の図)、
第二波以降大きく強まり、磁気圏が強く圧縮を受けていたと考えられます。
特に青線のGOES15は、一時的にマイナス側に振れる変化をしています。
このときは、磁気圏が縮まり過ぎて、
衛星が磁気圏を飛び出したのではないかと思います
(この規模の擾乱時にはよく見られる現象です)。


太陽風は、速度は400km/秒に下がってきましたが、
磁場強度は依然40nTレベルにあります。
しかも、南北成分が次第に0nTに近づいていて、
今後マイナス側(南向き)に振れ始める可能性があります。
その場合は、磁気圏の活動が一気に強まり、
オーロラの激しい変動や磁気嵐をもたらす可能性があります。

また、これから14日夜のCMEによる太陽風の乱れが到来すると予想されます。
速度は500km/秒台くらいではないかと思いますが、
現在の乱れを巻き込んだ変化となる可能性があり、
太陽風磁場が再び大きく強まるかもしれません。


太陽は、C1〜2の小さなCクラスフレアの発生は続いていますが、
黒点群は全体的に小さくなってきたように感じます。




GOES衛星の北向き磁場強度のグラフ。太陽風の強まりによって、磁気圏が圧縮されました。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。