宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2012/ 6/ 4 12:54 更新 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が強まりました。Mクラスのフレアも発生しています。 担当 篠原 昨日の午後(日本時間)より、太陽風磁場の南北成分は再び大きく南を向き始め、 およそ半日にわたって -5nTから-15nTに達する強い南向きが続きました。 この間、太陽風の速度は350km/秒と低速の状態が続きましたが、 AE指数では、1300nTに達する大きな変動が発生しています。 更に、AE指数の図の上のグラフを見ると、 0nTをはさんでマイナス側(下側)のAL指数の大きな変化とともに、 プラス側(上側)のAU指数も500nTに大きく変化しています。 太陽風磁場の強い南向きが長い時間続いたことで、 大きなエネルギーが太陽風から地球の磁気圏に流れ込んでいた様です。 太陽風の磁場は、今日に入った頃に強い南向きが終わり、 その後は0nT付近で推移しています。 それとともに、磁気圏の活動も弱まり、 AE指数のグラフの右端は、変化が小さくなっています。 太陽では、深夜、4日3時(世界時3日18時)に、 1496黒点群でM3.3の中規模フレアが発生しました。 Mクラスのフレアは、5月17日以来、半月ぶりです。 X線グラフの変化はとても短時間ですが、 SDO衛星AIA193の動画を見ると、コロナの噴き上がりが発生しています。 SOHO衛星LASCO C2カメラは、途中で写真が途切れていますが、 CMEが噴き出すところまで見えています。 左上に向かっていますが、 地球へもある程度影響がやって来るかもしれません。 SDO衛星AIA193を見ると、コロナホールが太陽の中心を越えて、 西側に迫り出しています。 そろそろ高速風が到来しそうです。 現在の太陽風磁場の強まりは、このまま高速風の変化につながりそうです。 さて、明後日、6日(水)の金星の日面通過についてです。 台風が近づいていることもあり、当日の天候が心配です。 それでも、宇宙天気で普段使っているリアルタイムデータを使うと、 天候に関わりなくほぼ同時に現象を見ることができます。 GOES衛星のX線写真 野辺山太陽電波観測所の電波ヘリオグラフ SDO衛星のAIA193やAIA304、可視光写真 などです。 どの様に見えるかは、前回の日面通過が起きた、 2004年6月8日の翌日の記事をご覧ください。 (c) SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |