宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 6/ 9 12:21 更新 今夜、小規模な衝撃波の到来があるかもしれません。現在は、太陽風、磁気圏ともに穏やかです。 担当 篠原 (金星日面通過の記事は最後です) GOES衛星X線データで、6月7日9時(世界時7日0時)頃に C2クラスの長時間のフレア(太陽爆発)が観測されていました。 これによるCME(太陽ガスの放出現象)がSOHO衛星LASCO C3カメラで捉えられています。 3枚の連続写真を掲載していますが、太陽から右側を中心に、薄く光るガスが放出されている様子が見えています。 この高速ガスが地球へ到来する可能性が指摘されています。 衝撃波は今夜遅くから明日にかけて地球に届き、速度は550km/秒程度と見積もられています。 小規模の擾乱に留まると思われますが、オーロラが急に活発になったり、小規模の磁気嵐が発生する可能性があります。 現在の太陽風は静穏レベルを保っています。 昨日、400km/秒近くまで下がり、再び450km/秒へとやや上がっています。 SOHO EIT284の太陽画像にはコロナホールは見られず、上記の衝撃波が届かなければ、 このまま低速状態が1週間は続きそうです。 一方、太陽風の磁場強度は5nTを越えてやや強い状況です。 北寄りが主ですので、磁気圏は比較的穏やかですが、 AE指数のグラフを見ると、時折短期的にオーロラ活動が活発化している様です。 太陽面は黒点群は増えていますがみな小規模で、目立ったフレア活動は見られていません。 昨日の金星日面通過ですが、残念ながら全国的に天気が悪く、一部の地域で雲の間から見られた程度だった様です。 私は他の用件で千葉県の犬吠埼にいましたが、低く雲が垂れ込め、薄日が差す事すらありませんでした。 初めにお詫びです。 日面通過の宇宙からの観測として、SOHO衛星のデータを紹介していましたが、 残念ながらSOHO衛星では完全な日面通過にはならず、横をかすめるだけでした。 誤まった情報を与えてしまい申し訳ありませんでした。 宇宙観測機器による金星の日面通過の観測が行われています。以下にその写真とページを紹介します。 ・下の写真の1枚目は、GOES衛星X線観測装置による日面通過の最初の瞬間です。 8日の動画もあります。こちらでは、太陽面の下側を通過して行く様子がよく分かります。 ・2枚目は日本の野辺山太陽電波望遠鏡による画像です。 こちらのページで動画を見る事もできます。太陽高度が低下したため観測が途中で終わっているそうです。 ・3枚目はTRACEという太陽観測衛星による画像です。かなりクローズアップして撮影されています。 こちらの動画も大迫力です。 特集ページも作られています。様々な写真や動画を見る事ができます。 ・SOHO衛星でも特集ページが組まれています。 この中の写真をクリックすると、動画を見る事ができます。 太陽の南の外側を通過している様子が見えます。金星はかなりかすかで、動画の中頃から見え始めます。 ・4枚目にその後の金星をお見せします。 SOHO衛星LASCO C2カメラで、太陽の前を通り抜けた金星が撮影されています。 GOES衛星の太陽X線画像による金星の日面通過。8日14:30(世界時8日05:30)。 (c) NOAA/SEC 野辺山電波へリオグラフ(太陽観測専用の電波望遠鏡)による金星の日面通過。 (c) 国立天文台野辺山太陽電波観測所 TRACE衛星による金星の日面通過。 (c) TRACE SOHO衛星LASCO C3カメラが捉えた、日面通過後の金星。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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