宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:21)
今日、C7.4の小規模フレアが発生しました。
また、M1.9の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 8 02:21 C7.4
5/ 7 23:03 M1.9
20:02 C8.0
15:58 C4.1
15:45 C2.5
12:20 C2.7
11:33 C7.1
05:04 C4.3
04:06 C2.4
02:54 C5.9
02:30 M1.4
02:05 C3.1
01:38 C3.2
5/ 6 16:00 C1.7
13:31 C3.9
12:43 C2.7
12:13 C3.0
10:11 M1.2
07:55 M1.3
07:25 C1.6
03:23 C3.7
02:35 C3.4
02:10 C2.9
01:30 C1.9

黒点  5/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
1470 5 β C3
1471 8 β M2
1474 1 α C3
1476 25 βγ M1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:17 311 +0.9
-2 h 313 +4.7
-4 h 324 +6.7
-6 h 328 +4.3
-8 h 332 +4.6
-10 h 327 +0.9
-12 h 315 +1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 9 -/ -
-2 h 11 -/ -
-4 h 1 -/ -
-6 h 12 -/ -
-8 h 12 -/ -
-10 h 16 -/ -
-12 h 17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^3
5/ 8 0.4 1x10^3
5/ 7 0.4 1x10^3
5/ 6 0.4 1x10^3
5/ 5 0.4 6x10^2
5/ 4 0.4 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 5/ 2 10:59 太陽風は300km/秒とかなり遅くなっています。太陽ではCクラスのフレアが続いています。
2012/ 5/ 3 10:52 太陽の東端にコロナホールと新しい黒点群が見えてきました。太陽風磁場の南向きが強まっています。
2012/ 5/ 5 11:53 太陽風は300km/秒と低速で、磁気圏もとても静かです。C1〜2のフレアが度々発生しています。
2012/ 5/ 6 09:31 太陽の東端から現れた黒点群でMクラスフレアが発生しました。太陽風、磁気圏は静穏です。
2012/ 5/ 7 09:15 1476黒点群がMクラスフレアを起こしています。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
最新のニュース

2012/ 5/ 8 10:21 更新
M1.9の中規模フレアが発生してCMEも噴出しています。明日くらいから高速の太陽風が到来しそうです。

担当 篠原

活発にフレアの発生が続いています。
昨日のニュース以降は、
太陽の北東の1476黒点群で、
7日11時半(世界時7日2時半)にC7.1、
7日20時(世界時7日11時)にC7.9、
8日2時半(世界時7日17時半)にC7.4、
などの大きめのCクラスフレアが発生し、
太陽の南西の1471黒点群でも、
7日23時(世界時7日14時)にM1.9の中規模フレアが発生しています。

M1.8の中規模フレアの様子を、GOES衛星のX線カメラの動画で紹介します。
このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しているようで、
太陽を左奥側から見ているSTEREO Behind衛星のコロナグラフでは、
太陽全体を包むように白いガスが広がっている様子を見ることが出来ます。
このガスは、衛星からは太陽の向こう側に噴き出していると思われます。
やや斜め方向ですが、3日後の11日頃に、地球にもある程度の影響が及びそうです。

太陽の北東の1476黒点群は、大きくて複雑な姿を保っています。
今後もフレアの発生が続きそうです。


太陽風は、穏やかな状態が続いています。
速度(ACEの図の黄色線)は、300〜320km/秒と遅い状態で安定しています。
磁場強度(白線)は、3nTから8nTの間をゆっくりと変化していますが、
南北成分(赤線)は北向き(プラス方向)に向いているため、磁気圏への影響は小さく、
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは全く変化していません。

今日はこのまま穏やかに経過して、
明日くらいからコロナホールによる高速の太陽風に変わりそうです。

SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、
太陽の中心部に南北(縦方向)に広がるコロナホール(薄暗い領域)は、
太陽の中心線を過ぎて、西半球に移っています。
このコロナホールが太陽の右側に半分ほど動いた頃が、
高速太陽風が地球に到達する目安です。




GOES-15のX線カメラによる、太陽の南西、1471黒点群で発生したM1.9のフレア。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Behind衛星による、M1.9のフレアに伴って発生したCME。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。