宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2012/ 5/ 5 11:53 更新 太陽風は300km/秒と低速で、磁気圏もとても静かです。C1〜2のフレアが度々発生しています。 担当 篠原 昨日は記事の更新が出来ず、申し訳ありませんでした。 大型連休も今日、明日を残すだけとなりました。 今日の鹿児島はとてもよい天気で、日差しに暑さを感じます。 宇宙天気は穏やかな状態が続いています。 太陽風は、300km/秒台前半の遅い風が続いています。 今日の1枚目に、一昨日からの太陽風のグラフを掲載します。 太陽風の速度は、昨日の昼頃に一時的に370km/秒くらいに高まる変化が起きていますが、 その他は300〜320km/秒と低速の状態で安定しています。 磁場強度はやや強まっていて、5〜10nTの範囲を変動しています。 現在は5nTに下がってきていて、この変化も落ち着くのかもしれません。 磁場の南北成分は、3日の前半までは、一昨日のニュースに続くように 南向きが強まっていました。 しかし、その後0nT付近で変化するようになり、 4日のグラフに入ると、今度は北向きに切り替わっています。 昨夜くらいからは、再び0nT付近で振れるようになり、現在もその状態です。 磁気圏の活動は、3日の前半は南向き磁場の影響で、 弱い変動が観測されていましたが、 以降は、磁場が北向きに変わったため、すっかり静かになっています。 掲載しているAE指数のグラフは全く変化が見られません。 太陽風は、この後も4〜5日程度は穏やかに推移しそうです。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 北半球の中緯度から赤道域に縦に伸びるコロナホールが、 太陽の中心線に近づいています。 もう1〜2日で中心線に達すると見ると、 更にその3日後くらいに高速の太陽風が地球にやって来ると予想できます。 5月9〜10日頃と考えられますが、 27日周期の図を見ると、 前周期の4月12〜15日にやって来た高速風の回帰にあたることが分かります。 放射線帯の高エネルギー電子は、3日の太陽風磁場、磁気圏の乱れの影響で、 大きく下がっています。 太陽は、C1〜2クラスの小規模のフレアが度々発生しています。 黒点は小さいですが、北東側(左上)の1474、1475黒点群、 また、東端から姿を現した新しい黒点群の活動に注目してください。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |