宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 4/30 12:21 更新 太陽の南半球に黒点が目立っています。太陽風は低速に変わりつつあり、磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 太陽の南半球ににぎやかに黒点が現れています。 1469、1471黒点群は大きさを増し、 2つの群の間には1472黒点群が新しく現れています。 今日の1枚目の写真は、SDO衛星による太陽の磁場分布です。 可視光写真と見比べて下さい。 黒点が出現している場所は、磁場が強まっている場所だというのがよく分かります。 また、南半球(下半分)の黒点の磁場の並びがは、 基本的に、左は黒[S極]、右は白[N極]になっています。 これは現在の活動周期、第24活動周期の特性です。 4月20日の記事で、太陽の活動周期の進行が、北半球側でより進んでいて、 南半球側は遅れているとの国立天文台の発表を紹介しましたが、 ここしばらく、南半球側の黒点が増え、 今日のX線動画の様に、 フレア活動も南側で目立つ様になっているのは、 遅れていた南側の活動度が上がって来たためなのでしょうか。 そんなことも考えながら、最近の太陽活動を眺めています。 昨日のニュース以降も、C1.0、C1.1、C1.1、C1.1と、 1471群、1469群、西に沈みつつある1465黒点群で、 Cクラスの小規模フレアが続いています。 ちょうど今、30日11時半(世界時30日2時半)にも、 C2.0の小規模フレアが発生しました。 規模は小さくなっていますが、 今後も、現状の様な小中規模のフレア活動は続きそうです。 太陽風は、速度が380km/秒と400km/秒台を割り、 低速風に変わりつつあります。 磁場強度も、3nTから2nTへ弱まる傾向です。 磁場の南北成分は、南向きの傾向は続いていますが、 -2nT弱と振れ幅は小さく、磁気圏への影響も小さくなっています。 AE指数は、小さな変化が時々見られる程度です。 全体的には、太陽風は穏やかで、磁気圏も静かになっています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、特にコロナホールは見られず、 27日周期の図でも前周期は300km/秒台の低速風が続いていました。 このため、現在の穏やかな状態は今後も続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、今日も10,000の線に達し、 高まった状態が続いています。 今後も減少はゆっくりでしょう。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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