宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 4/ 6 12:12 更新 太陽風磁場南向きの影響で、活発な磁気圏活動が続きました。Cクラスの小規模フレアが発生しています。 担当 篠原 今朝、6日6時(世界時5日21時)に太陽の西寄りの1450黒点群で C1.5の小規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA195による動画を掲載します。 このフレアに伴って小規模のCMEが噴出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3による動画を2枚目に掲載します。 このフレアとほとんど同じ頃に太陽の裏側でも フィラメント噴出と思われる現象が発生しました。 このため、太陽の右上と左上に向かって一斉にCMEが広がっています。 LASCO C2(赤い写真)の動画に注目すると、それぞれの時間差を見ることができます。 CMEとしては、北西に向かっている事と、規模も小さいので、 地球への影響は特にないでしょう。 1450黒点群はこのフレアの前にもC3.1の小規模フレアを起こしています。 やや活動的になっているようで、この後も小規模フレアなどを起こすかもしれません。 昨日発生していた太陽風磁場の南向きの強まりは、 昨夜、5日20時(世界時20日11時)頃まで続きました。 以降は、北向きに傾向が変わっています。 ただし、磁場強度はずっと8〜10nTと強めの状態が続いています。 太陽風の速度は、昨夜から380km/秒へ小幅の上昇をしましたが、 低速の傾向は続いています。 南向き磁場の強まりによって、磁気圏の活動も活発に続きました。 AE指数のグラフは、磁場の南向きが続いた前半に600nTの中規模の変動が続き、 一時的に1500nTに達する激しい変化も記録されています。 しかし、図の後半は太陽風の磁場が北向きになったため、活動は止まっています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 東端近くに南北に細長く伸びるコロナホールが見えてきました。 これから4日ほどかけて太陽の中心線に近づいて行きます。 次の太陽風の乱れの要因として今後注目してください。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO衛星LASCO C2、C3カメラによるCMEの様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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