宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 3/28 13:09 更新 太陽風磁場が長時間南向きに強まり、活発な磁気圏の活動を起こしています。 担当 篠原 昨日のニュースの後、太陽風の磁場は大きく強まり、 27日21時(世界時27日12時)には、10nTに達しました。 その後、半日にわたって10nTを前後しました。 太陽風の速度は、360km/秒と低速の状態が続きましたが、 28日に入った頃から少しずつ上がり、 現在は420km/秒と平均的な速度になっています。 27日周期の図で紹介したように、 昨日、27日に太陽風磁場のセクターの切り替わりを通過しました、 それに関連した磁場の強まりだったのではないかと思います。 この間、太陽風磁場の南北成分は、-5nTから -10nTと強めの南向きが続きました。 この影響で、磁気圏の活動が強まり、磁気嵐が発生しています。 AE指数は500〜1000nTの中規模の変動が半日以上続いています。 図の上側のAU指数(+方向)、AL指数(−方向)は、どちら側も大きく変化していて、 オーロラ活動の強まりとともに、 磁気圏のプラズマの対流も強まっていたと考えられます。 京都大学WDCによると、 Dst指数は現時点で -70nTの変化幅になっています。 中規模の磁気嵐になりそうです。 太陽風の磁場強度は、昼前から弱まり始めて5nT近くに下がっています。 太陽風磁場の強まりは、この後は落ち着いていきそうです。 そして、速度400km/秒付近の平均的な風が続くのではないかと思います。 磁場強度が弱まってきたことから、磁気圏の乱れも次第に弱まって行くでしょう。 SOHO衛星LASCO C3カメラによると、 27日8時(世界時26日23時)に太陽の左側を中心に、 全体を包むように広がるハロー型のCMEが発生しました。 STEREO Behind衛星のデータを調べると、フレアはこの衛星の正面で発生しています。 地球からは太陽の裏側に当たるので、このCMEの影響はありません。 しかし、この活動的な領域はもうすぐ地球側に回ってくるので、 今後はこの領域の活動に対する注意が必要になるでしょう。 現在の地球側の太陽活動は弱く、 昨日のニュース以降、目立ったフレアは発生していません。 Dst指数(速報値)は、-70nT近くまで下がっています。Dst指数の変化は、マイナス方向に強まります。 (c) 京都大学WDC SOHO衛星LASCO C3カメラによる、太陽の裏側へ噴出したCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Behind衛星から見たフレアとCME。この衛星に向かってCMEは噴き出しています。 (c) SDO (NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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