宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 3/23 08:46 更新 太陽風に弱い変化が発生しています。太陽は穏やかの様です。 担当 篠原 太陽風は、23日4時(世界時22日19時)頃にセクターの切り替わりを迎えたようです。 27日周期の図を見ると、セクターのグラフが、 「T」の青色から「A」の赤色に切り替わりそうな様子です。 もしそうであれば、今回も27日周期より2日ほど長くかかって回帰したことになります。 セクター境界とは、太陽風の磁場の大まかな方向が、 T(地球から太陽向き)と、A(太陽から地球向き)の間で切り替わる変化のことです。 この変化は太陽コロナの磁場の分布と関係しています。 そして、境界を越える時に太陽風の様子が変わることもあります。 今回も、太陽風の磁場強度が10nTまで強まり、 プラズマの密度が1個/cm^3から10個/cm^3へ増え、 速度も小幅ですが370km/秒から410lkm/秒へ高まるなどの変化が見えています。 これらの変化はあまり長く続かず、今日のうちに落ち着くのではないかと思います。 太陽磁場が強まるとともに、大きく南に振れています。 この影響で一時的に磁気圏活動が強まりそうです。 AE指数のグラフは既に800nTの変化を記録しています。 今後は太陽風の変化が落ち着くとともに、磁気圏も静穏な状態に戻るでしょう。 ただ、この変動の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が一気に減少しそうです。 GOESのグラフは既に10分の1程度に下がっています。 太陽は、GOES衛星のX線のグラフが21日で止まっていて、 最新の状況が分かりません。 可視光写真では、昨日注目した1440黒点群は小さくなっています。 全体的には穏やかな様です。 一方、太陽の南東の端に活動的な領域がある様です。 もうすぐこちら側に姿を現すでしょう。 これから和歌山へ出発します。 月曜日まで更新が不定期になると思います。 ご了解下さい。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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