宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/ 3/12 11:01 更新 太陽風はやや高速です。9日の素晴らしいオーロラの写真をご覧下さい。 2012/ 3/12 21:25 追加 初めの太陽風の乱れがやって来ました。激しい磁気圏活動も発生した様です。 担当 篠原 アンカレッジにお住まいの脇谷厚思さんから寄せられた、 アンカレッジで現地8日の深夜、23時40分頃に撮影された 素晴らしいオーロラの写真を紹介します。 頭上で激しいブレークアップが起きたとのことです。 10日のニュースで紹介した激しい磁気圏擾乱の頃の写真です。 この日の記事の最後に書いたように、 脇谷さんは撮影直後に送って下さっていたのですが、 私の都合で今日まで掲載できませんでした。 速報として紹介できず、残念でした。 迫力の写真をどうもありがとうございました。 どうぞ素晴らしいオーロラを堪能してください。 アンカレッジは緯度が低めですから、 頭上でこれだけのオーロラが見られたというのは、 擾乱が激しかったからだろうと思います。 (これは脇谷さんに確認した情報ではありません) 次に、11日2時(世界時10日17時)に発生した M8.4の中規模フレアと、 それに伴って発生したCMEの動画を掲載します。 CME は、太陽を包むように広がるハロー型になっていて、 地球に向かってガスが噴き出しています。 明日、13日頃に到来しそうです。 太陽風や磁気圏の乱れに注意が必要です。 現在の太陽風は、 速度は450km/秒とやや高速です。 磁場強度は、5nTと平均的な強さですが、 図の後半は少し強まり気味です。 この時間帯は南北成分も南寄りになっていて、 この影響で、AE指数も後半は変化がやや強まっています。 ここまでの太陽風の様子では、 9日のM6.3に伴うCMEによる乱れはまだ届いていない様です。 発生から3日経っているので、 こちらはもう高い速度の乱れにはならないでしょう。 太陽では、目立ったフレアは起きておらず、 現在は穏やかです。 1429黒点群も、だんだん西に傾いて来ました。 太陽放射線は、引き続き低下しています。 そろそろ警戒レベルを割りそうです。 一方、放射線帯の高エネルギー電子は、 10000を超えて強まった状態が続いています。 今日は名古屋です。 こちらは空気が冷たく感じます。 明日からは福岡と、春休みは出張の季節です。 2012/ 3/12 21:25 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 今日の夕方、12日18時(世界時12日9時)に、 太陽風の乱れがACE衛星で観測されました。 速度は、400km/秒から一旦570km/秒に高まって、 すぐに500km/秒に落ちています。 速度変化の大きささら、 9日のM6.3のフレアに伴うCMEによる擾乱だと思います。 磁場強度は、25nTに大きく強まり、 南北成分は、初めは北向きでしたが、 すぐに南向きに切り替わって、 -20nT とかなり強い振れになりました。 ただ、強い南向きは1時間ほどで終わっています。 現在は磁場強度ごと0nT付近に下がっていて、 この後の変化が注目されます。 AE指数は、この影響でいきなり1500nTの大きな変化が発生しました。 しかし、変化はすぐに終わっています。 この後は、太陽風次第です。 明日以降やって来ると予想される 11日2時のフレアによる太陽風の乱れは、 今回よりも激しいのではないかと思います。 脇谷厚思 氏による、アラスカ、アンカレッジで現地8日の深夜に撮影された素晴らしいオーロラ。 (c) 脇谷厚思 氏 脇谷厚思 氏による、アラスカ、アンカレッジで現地8日の深夜に撮影された素晴らしいオーロラ。 (c) 脇谷厚思 氏 脇谷厚思 氏による、アラスカ、アンカレッジで現地8日の深夜に撮影された素晴らしいオーロラ。 (c) 脇谷厚思 氏 SDO AIA193による、M8.4の中規模フレア。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO LASCO C3による、M8.4のフレアに伴って発生したCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC 2012/ 3/12 21:25 追加 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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