宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/ 3/ 7 12:47 更新 X5.4の大規模フレアが発生しました。一方、前のX1.1フレアに関係した太陽風の乱れが到来しそうです。 2012/ 3/ 7 14:10 追加 太陽風の乱れの第一波がやって来た様です。磁場が大きく南に振れています。 2012/ 3/ 7 18:00 追加 太陽風磁場の強い南向きが続いています。 担当 篠原 今朝、7日9時(世界時7日0時)に、X5.4の大規模フレアが発生しました。 X5を超える規模のフレアは、昨年、2011年8月9日のX6.9以来、半年ぶりのことです。 発生地点は、太陽の北東で活発に活動を起こしていた1429黒点群です。 この群は、昨日のニュース以降もMクラスやCクラスのフレアを活発に起こしていました。 黒点も昨日よりも大きな姿になっています。 フレアが発生して3時間ほど経過しましたが、やっと太陽の写真が出始めたところです。 SDO衛星AIA193とAIA171によるフレアの様子を動画で掲載します. 枚数が少なくて、あまりきれいな動画になっていません。 続いて、STEREO Behind衛星のCOR2によるCMEの噴出の様子をご覧ください。 こちらも写真が整っておらず、断片的な動きしか分かりません。 恐らく、CMEのガスは地球方向にも向かっていると思います。 フレアの規模が大きいことから、早ければ2日程度で地球に到達するかもしれません。 明後日、9日の太陽風に注目してください。 GOES衛星のX線カメラ、SOHO衛星のLASCOカメラなどは、 まだ新しい写真が公開されていません。 今後、そろってくると思うので、注目してください。 太陽風の速度は、380km/秒から現在は360km/秒と遅い状態が続いています。 磁場強度は、昨日のニュースの後に、10nTへ強まっていましたが、 昨夜に5nTに下がり、現在はまた10nTに近づいています。 変化が続いているようです。 注目は、これからやって来ると思われる、 5日に発生したX1.1の大規模フレアに伴う太陽風の乱れです。 今夜になるのか、明日に入って到来するのか、ACEのデータに注目してください。 太陽風の乱れがやって来て、磁場が南寄りに大きく振れると、 激しいオーロラの活動や磁気嵐をもたらす可能性があります。 満月に近いので夜空は明るいですが、素晴らしいオーロラが見られるかもしれません。 各地のライブカメラにも注目してください。 2012/ 3/ 7 14:10 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります ACE衛星の観測によると、7日12時半(世界時7日3時半)に、 太陽風の乱れの第一波がやって来た様です。 磁場強度が10nTから20nT弱へ強まり、 速度も、360km/秒から430km/秒へ小幅ですが高まっています。 少し早い感じもありますが、 M2フレアに伴って発生したCMEの乱れが到来したのかもしれません。 特に、磁場の南北成分が大きく南に振れていて、 現在 -20nTに近い振れ方になっています。 このため、今後オーロラが激しく発生したり、磁気嵐が発生する可能性があります。 太陽風の変化は、地球に達した頃です。 今後の地上観測や静止衛星のデータに注目してください。 2012/ 3/ 7 18:00 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 太陽風の変動が到来して5時間ほどが経ちましたが、 現在も太陽風の磁場は -10〜 -20nTと強い南向きに振れています。 このため、Dst指数は-90nTに下がり、磁気嵐が始まっています。 また、GOES衛星の磁場データも、磁気圏の擾乱の影響で活発に変動しています。 今後の変化に引き続き注目してください。 SDO衛星のAIA193、171カメラによる、X5.4の大規模フレア。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Behind衛星による、CMEの噴出の様子。地球は右方向にあります。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC 2012/ 3/ 7 14:10 追加 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 2012/ 3/ 7 18:00 追加 Dst指数(速報値)は、-90nT程度まで下がりました。Dst指数の変化は、マイナス方向に強まります。 (c) 京都大学WDC GOES衛星の磁場データ。磁気圏の擾乱による変化が観測されています。 (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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