宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 3/ 4 11:51 更新 太陽風はやや遅い速度で安定しています。太陽はCクラスのフレアが続いています。 担当 篠原 太陽風の速度は、380km/秒に下がったまま安定しています。 平均よりはやや低めというレベルです。 一方、磁場強度は6nTと平均的な強度が安定して続いています。 磁場の南北成分は、ずっと南向きの傾向が続いています。 振れ幅としては、ACEの図の前半は -2〜 -3nTと小幅でしたが、 後半は -5〜 -6nTと少し大きくなっています。 磁気圏への影響も続いていて、 AE指数のグラフは、前半から後半にかけて振れ幅がやや大きくなっています。 ただ、今日の図は、上段のAU, ALのグラフを見ると、 0nTの線を挟んで上側(AU)と下側(AL)に同じ様な幅で広がる変化が続いています。 これは、磁気圏内のプラズマの対流が強められていると考えられます。 オーロラの強まりは、今日の図では、 9時、16時の様な下向き(AL)に急峻な変化が現れた時間帯に起きていると思います。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 太陽の南半球側にコロナホールが横に細長く伸びています。 ちょうど先頭が太陽の中央線に達しているので、 3日後の3月7日頃から影響が及び始めるかもしれません。 前周期の変化を見ると、 この頃から太陽風磁場の南北成分は北寄りに変わっています。 従って、ここしばらく続いているにぎやかなオーロラの活動は、 このコロナホールの影響の始まりとともに、弱まってしまうかもしれません。 太陽は、東端から現れた大きな黒点に1429黒点群という番号が付きました。 M3のフレアの後も、C1〜3程度の小規模フレアを3回ほど起こしています。 引き続き、活動に注目して下さい。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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