宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 2/29 12:29 更新 CMEによる太陽風の乱れは弱まりつつあります。太陽は黒点も少なくなり、穏やかです。 担当 篠原 CMEによる太陽風の乱れはゆっくりと弱まっています。 昨日15nTまで強まっていた磁場強度は、 ゆっくりと下がって行って、現在は5nTと平均的な強度に戻っています。 一方、速度は440km/秒付近とやや高めの状態が残っています。 28日15時(世界時28日6時)頃には、 太陽風の磁場が南向きに大きく -10nTへ振れました。 この影響で、大きな磁気圏の活動が発生したようで、 AE指数のグラフは1000nTを超える変化を記録しています。 この他の時間帯は、太陽風の磁場は北寄りに推移していて、 磁気圏への影響は小さく、AE指数の変化も小さなものが見られる程度です。 CMEによる太陽風の変動もそろそろ終わりそうでしょう。 一方、27日周期の図を見ると、 前周期2月2日に見られた太陽風磁場のセクターの切り替わりが 28日に回帰しています。 上と下のどちらのセクターのグラフも、「A」から「T」に切り替わっています。 今後、前周期と同様の太陽風がやって来るとすると、 当分は400km/秒台前半の速度が続き、 磁場は南寄りの傾向が続いて、ある程度活発なオーロラ活動を起こし続ける可能性があります。 しばらくアラスカやノルウェーのカメラに注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子は、低いレベルのままです。 今回の擾乱では増加は起きていません。 太陽は、Bクラスの小さな変化が数回見られる程度で、 基本的には穏やかです。 黒点も、1423黒点群と、微かに1426黒点群が見えている程度です。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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