宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 2/25 13:58 更新 太陽でフィラメントの噴出が発生し、地球へも影響が及びそうです。現在の太陽風は穏やかです。 担当 篠原 昨日、24日9時(世界時24日0時)頃、 太陽の北東部で大きな規模のフィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA193と304による動画を掲載します。 噴出が発生する直前のダークフィラメントの激しい動きが印象的です。 噴き上がったところで画像がなくなっていて、 最後に不満の残る動画になっています。 噴出後のCMEの様子を、SOHO衛星LASCO C3でご覧ください。 太陽の北に向かって大きなガスのかたまりが噴き上がっています。 更に、STEREO BehindでこのCMEを横から見ると、 2波に分かれていて、2つめは地球のある右方向にもガスが噴き出しています。 地球まで3〜4日かかると予想すると、到来は27日から28日頃になりそうです。 フィラメント噴出による太陽風の乱れなので、 速度はあまり大きく上がらないと思いますが、 強い磁場が運ばれてきて、南に大きく振れた場合、 活発な磁気圏活動をもたらします。 来週の前半は注目です。 太陽では、この他に目立った活動はありません。 東端から、昨日の1423黒点群に続いて、1424黒点群が顔を出しています。 太陽風は、速度が400km/秒に下がった程度で、 平均的な速度を保っています。 磁場強度は5nT前後で安定しています。 コロナホールの影響は22日以降は特に見られなかった様です。 磁気圏も静かで、AE指数は小さな変化が見られる程度です。 CMEによる乱れが到来するまで、 太陽風、磁気圏ともに静かに推移するでしょう。 SDO衛星のAIA193, 304カメラによる、太陽の北東部で発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO LASCO C3カメラによる、太陽の北へ噴出したCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Behindから見たCME。地球のある右側に噴き出しています。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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