宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 2/20 08:47 更新 太陽風がやや高速になっています。磁場の南向きの強まりが終わり、オーロラの活動は弱まっています。 担当 篠原 コロナホールによる太陽風の変動は、 磁場強度の強まりから、速度の高まりへと変化しています。 昨日10nTに強まっていた磁場強度は、 19日13時(世界時19日4時)頃からゆっくりと下がり始め、 19日16時(世界時19日7時)には、5nTと平均的な強度に下がりました。 一方、速度はゆっくり上がり続けて、 磁場が弱まるのと反対に、470km/秒とやや高速の風に変わりました。 その後も現在まで450〜500km/秒の範囲で安定した速度が続いています。 昨日活発なオーロラをもたらした、磁場の強い南向きは、 磁場強度が下がるとともに弱くなり、 やがて0nT付近で停滞するようになりました。 このため、磁気圏の活動は弱まり、 AE指数500〜1000nTの活発な磁気圏活動は、 19日15時(世界時19日6時)頃で終わり、 その後は、小さな変動が発生している程度です。 現在の太陽風速度の高まりは、 2月16日頃に太陽の中心付近に見えていたコロナホールの影響と考えられます。 コロナホールの規模を考えると、太陽風の乱れはあまり長く続きそうにありません。 今日いっぱいくらいで速度も弱まって行くのではないかと思います。 その後は、穏やかな太陽風に戻り、 次は、SDO衛星AIA193の南東(左下)のコロナホールの影響が予想されます。 太陽は、中央部に現れた1422黒点群が発達しています。 (昨日のニュースの黒点写真で、こちらの黒点群を1421黒点群と紹介してしまいました。 しかし、1421群は東端の小さな黒点で、こちらはその後に現れた黒点群でした。 訂正致します。申し訳ありません。) C1.0の小規模フレアを起こしていますが、 GOES衛星の動画を見ると、それほど活動度が高いようでもありません。 引き続き注目が必要ですが、現時点ではX線のグラフも穏やかです。 SDO衛星の可視光写真による、1422黒点群の変化。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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