宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 2/16 10:32 更新 太陽風磁場の南向きが長時間続き、活発なオーロラ活動が1日にわたって発生しました。 担当 篠原 昨日の朝に、太陽風の磁場の南向きは -5nTから -8nTへ強まりましたが、 その状態は今朝までほぼ1日にわたって続き、 この間、磁気圏の活動が強められて、活発なオーロラ活動が長時間発生しました。 ノルウェー・トロムソで撮影された、オーロラの様子を紹介します。 昨日の動画にそのまま続く時間帯に見られた、にぎやかなオーロラです。 AE指数のグラフは、ずっと600〜1000nTの中規模の変動が続いています。 昨日は、世界中をぐるっと一周する様に、 天候さえ良ければ極域ではどこでもオーロラが楽しめたでしょう。 また、今回の磁気圏活動の強まりによって、Dst指数は-60nTまで低下していて、 弱い磁気嵐が発生しています。 この間、太陽風は380km/秒と平均よりもやや遅めの風でした。 速度が遅かった分、CMEによる乱れの通過に時間がかかり、 長時間強い南向き磁場が続いたとも言えそうです。 現在の太陽風磁場の南北成分は、南から北向きに変わって+3nTほどです。 オーロラの活動は、ここまでで一段落でしょう。 太陽風の速度は350km/秒に少し下がって、より低速風になっています。 そして、今後はSDO衛星AIA193の南半球に見える小さめのコロナホールの 弱い影響がやって来るかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低いままで、特に増加は見られません。 もうしばらく変化に注目してください。 太陽のフレア活動は静かです。 黒点にも変化は見られません。 ノルウェー・トロムソの全天カメラにより撮影された、活発なオーロラの活動。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) Dst指数(速報値)は、-60nT程度まで下がりました。Dst指数の変化は、マイナス方向に強まります。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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