宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 2/ 6 09:47 更新 太陽でフィラメントの噴出が発生しています。太陽風は400km/秒台前半の風が続いています。 担当 篠原 太陽では、2つの黒点群は西に去りつつあります。 GOES衛星のX線グラフの強度は低く、 変化も見られずフレア活動はとても静かです。 その一方、太陽の中央北寄りでフィラメントの噴出が2つ続けて発生しました。 SDO衛星AIA304の動画を掲載します。 初め、写真の中央付近にダークフィラメントが2本斜めに平行に伸びています。 やがて、右側のフィラメントがゆっくりと持ち上がり、噴き出して行きます。 そして、しばらくすると左側のフィラメントも豪快に噴き出して行きました。 動画の1枚目に「白丸」で地球の大きさを示しました。 フィラメントの太さだけでも地球より大きい、そんな巨大な現象です。 この現象によって、CMEが発生していると思われますが、 北に向かっているため、地球への影響はないでしょう。 太陽風は、400km/秒台前半の速度が安定して続いています。 ACEのグラフは、初め450km/秒から、最後は420km/秒ほどになっています。 磁場強度は、5nTから4nTに若干下がっています。 27日周期の図を参考にすると、明日くらいまではこの速度が続きそうですが、 変化としては終わりに近づいているので、 明日には低速風に変わって行るかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、引き続き南に向かって頻繁に振れています。 このため、磁気圏のオーロラ活動も頻繁に発生していて、 AE指数のグラフを見ると、 500nTから800nTに達する中規模の変動が数回発生しています。 このグラフの最後のオーロラ活動の様子は、 国立極地研究所のトロムソカメラの動画で見ることができます。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 南半球側の小さなコロナホールは、中心線に近づいています。 4日後くらいに影響がやって来ると見積もると、 10日頃の太陽風に影響が見られるかもしれません。 SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽の北寄りで発生した2つのフィラメント噴出。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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