宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 2/ 2 09:54 更新 太陽のフレア活動は穏やかです。太陽風は平均的な速度です。 担当 篠原 一昨日の現象ですが、太陽の西端でプロミネンスの美しい変動が見られました。 SDO衛星AIA304による動画をご覧ください。 細いループが幾筋もゆらゆらと揺れて、やがてふわっと浮かび上がっています。 この続きは、SOHO衛星LASCO C3で見ることができます。 太陽の右側からループ状のCME(太陽ガスの放出現象)が、 ゆっくりと噴き上がっています。 地球に対して横方向の噴出なので、影響はありません。 SOHOの写真で右下に光っているのは、水星です。 来週の中頃に太陽に最も近付いて見えます。 太陽は、中央部に1410群、1413群と ふたつの黒点群がありますが、 どちらも活動度は低く、全体的に穏やかな状態です。 STEREO Behindで太陽の東端を見ても、活動的な領域はなく、 新しい黒点群の出現がなければ、太陽はしばらく穏やかになりそうです。 太陽風は、昨日のニュース以降もゆっくりと速度が上がって、 今日の早朝には400km/秒と平均的な速度レベルまで上がっています。 27日周期の図を見ると、 前周期の1月6日以降、400km/秒台中盤のやや高速の太陽風が続きました。 今日以降、この回帰が見られるかどうか注目してください。 現在の太陽風の速度変化も、これに関係しているのかもしれません。 また、SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真によると、 太陽の中心付近に小さなコロナホールが見える様です。 4〜5日頃に弱い影響が来るかもしれません。 磁気圏も概ね静穏です。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、中程に300〜700nTの変化があります。 この時間帯に、太陽風の磁場が南寄りになった影響でしょう。 SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽西端のプロミネンス。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO LASCO C3カメラによる、太陽の西側へ噴出したCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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