宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/ 1/30 09:53 更新 太陽は穏やかで、太陽風も平均的な状態です。これからCMEの影響が到来するかもしれません。 担当 篠原 昨日はCMEの動画を掲載できなかったので、 改めて、X1.7の大規模フレアに伴って発生したCMEの様子を紹介します。 発生地点が北西の端だったため、CMEのガスも右上方向を中心に広がっています。 この動画を見ていると、ぎりぎりですが、 地球方向(手前方向)にも噴出が広がっているように感じます。 今日か明日くらいに、ある程度の太陽風の乱れがやって来るかもしれません。 磁場の振れ具合によっては、活発なオーロラ活動も期待できます。 ライブカメラなどに注目してください。 SOHO衛星LASCO C3の動画では、 画面中に白い筋がちらちらとたくさん見えています。 これは、太陽放射線(非常に高速の陽子)が増加したために発生したノイズです。 CME発生の前はほとんど見えず、CMEの発生後に急激に増えているのが分かります。 動画の次に、3日間の太陽放射線のグラフを掲載しています。 ノイズの増加は、このグラフの左寄りの立ち上がりに対応しています。 CMEのガスが見えなくなる世界時28日0時以降は、動画の写真を1時間間隔にして、 その後1日半の経過を見ています。 すると、時間とともにノイズも減って行きます。 太陽放射線のグラフの後半は、ゆっくりと減少が続いています。 この図の右寄り、赤線がちょうど100を切る頃までを動画にしています。 現在の太陽は、フレア活動は特になく、穏やかな状態です。 小さいですが、新しい黒点群が発生しています。 また、東の1410、1413黒点群付近では小さな活動が続いていて、 今後発達する様だと、フレアの活動も高まりそうです。 太陽風は、速度は400km/秒、磁場強度4nTと平均的な状態で安定しています。 磁場の南北成分は、振れ幅は小さいですが、南寄りの傾向が続いていて、 AE指数によると、200〜400nT程度の小さなオーロラ活動が続いているようです。 今後の太陽風は、基本的には穏やかに推移しそうですが、 CMEの影響で一時的に強まるかもしれません。 どのタイミングで、どの程度の乱れがやって来るのか注目しています。 SOHO衛星LASCO C3による、北西方向へのCMEの噴出と太陽放射線によるノイズの変化。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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