宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:45)
昨日、C1.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/31 --- ---
1/30 13:35 C1.3
1/29 --- ---

黒点  1/31 (NOAA)
磁場 フレア
1408 3 α ---
1410 4 α C1
1411 6 β ---
1412 2 α ---
1413 11 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:34 399 +2.0
-2 h 406 -0.6
-4 h 410 -2.5
-6 h 419 +2.9
-8 h 394 +1.8
-10 h 329 +2.2
-12 h 327 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -19 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -19 -/ -
-10 h -20 -/ -
-12 h -21 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 18 3x10^2
1/31 38 2x10^3
1/30 83 2x10^3
1/29 686 2x10^3
1/28 796 4x10^3
1/27 32 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 1/26 10:29 太陽風の乱れは終わりに近づいています。太陽も黒点が少なくなっています。
2012/ 1/27 09:45 1402黒点群でCクラスフレアが続きました。コロナホールの影響か、太陽風はやや高速です。
2012/ 1/28 12:52 X1.7の大規模フレアが発生しました。太陽放射線が増加しています。CMEは横向きなので影響は小さいでしょう。
2012/ 1/29 10:27 太陽は穏やかです。太陽風は平均的な状態で、弱いオーロラ活動が続いています。
2012/ 1/30 09:53 太陽は穏やかで、太陽風も平均的な状態です。これからCMEの影響が到来するかもしれません。
最新のニュース

2012/ 1/31 09:45 更新
CMEによる太陽風の乱れが到来しました。速度の変化は小さく、中規模のオーロラが発生したくらいです。

担当 篠原

昨夜、31日0時半(世界時30日15時半)に、
CMEによる太陽風の乱れがACE衛星に達しました。

太陽風の速度は、320km/秒から420km/秒に上がった程度で、
高速風とはとても言えず、平均的な太陽風の速度に上がっただけでした。
磁場強度も3nTから10nTに強まった程度で、
こちらは平均よりも強まりましたが、特に大きな値ではありません。

CMEの発生から3日弱での到来です。
このタイミングなら500km/秒台の後半くらいに上がっても良さそうなのですが、
400km/秒で到来したということは、
初速は大きかったものの、その後の減速が大きかったということでしょうか。
もう少し高まるかと思ったのですが、遅めの擾乱にになりました。

そして、磁気圏への影響度を決める、太陽風磁場の南北成分は、
初めに一瞬南向きになりましたが、すぐに北に振れ、
3時間ほどかけて、再び南に向かいました。
そこで-3〜-5nTくらいの南向きが3時間ほど続き、
AE指数で700nTの中規模のオーロラ活動を起こしています。

この時間帯のノルウェー・トロムソの全天カメラの様子を、動画でご覧ください。
空を覆う、美しいオーロラが見られた様です。


擾乱の到来から9時間が経過しましたが、
現在の太陽風は、速度400km/秒、磁場強度8nTと、
まだCMEによる乱れの影響が残っています。
しかし、これらも今日いっぱいくらいで通り過ぎ、
以降は低速風に戻るのではないかと思います。


太陽は、目立ったフレア活動はなく、穏やかな状態です。
1410、1413黒点群が活発化しなければ、このまま静かに経過しそうです。

また、Xクラスフレアによって増加していた太陽放射線は、
順調に減少しています。
そろそろ警戒レベルを割りそうです。




ノルウェー・トロムソの全天カメラにより撮影された、活発なオーロラの活動。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。